Nothingから登場したカジュアルなスマートフォン「CMF Phone 1」は、日本円にして約3万円台で買える低価格なモデル。
チップセットはMediaTekのDimensity 7300を搭載するミドルレンジ機なので価格相応のモデルと言えますが、その特徴は価格だけではありません。カバーの交換やスタンド装着など、アクセサリを交換できる背面構造になっているのです。
筆者はロンドンにあるNothing Storeを7月13日に訪問、CMF Phone 1の店舗発売日にスマートフォン本体とライトグリーン、ブルーのケース、そしてスタンドを購入しました。日本販売は未定ですが、CMF Phone 1には技適があるので日本でもそのまま使えます。
購入後は何度かカバーを交換して楽しんでいましたが、そのまま交換するだけではなくパーツの組み合わせでカスタム化できることに気が付きました。
まずはこちらが筆者の買ったCMF Phone 1のブラックモデル。イギリスでの価格は179.99ポンド、約3万6000円でした(8GB+128GBモデル)。
背面には右下にアクセサリ取付用の丸いカバー(ネジ止め)があります。また背面カバーは4か所がネジ止めされています。
購入した交換用のカバー2色。各29.99ポンド、約6000円。2枚買うと1万円を超えてしまいます。
ちょっと高いと感じますが、交換作業も楽しめるのでその分の付加価値があると考えましょう。
パッケージにはカバー本体と、装着用のネジが4本、SIMトレイ、アクセサリカバーが付属します。SIMトレイはカバーと同色になっているのでこれも交換できるわけです。そしてSIMピン+ドライバーが付属します。
このオレンジ色の小さな工具はSIMトレイの取り外しと本体のネジをはずせる2役をこなします。SIMピンはCMF Phone 1にも付属しますし、ネジはマイナスなので一般的なドライバーが使えます。
しかし汎用工具が無くてもパッケージを開けた瞬間にカバーが交換できますし、なによりも付属の専用工具を使うところに楽しさを感じさせてくれます。
カバー交換時にはSIMトレイとアクセサリカバーをはずします。アクセサリカバーは指先で回すだけ。そして背面4か所のネジを順番に取り外していきます。
カバーはやや硬くはまっていますが、周囲に爪を入れるなどすれば外れます。ネジ止めしなくても固定されているのですが、IP52の防水防塵性能を守るため、そして落下させたときに誤って外れてしまわないように、しっかりネジをしめておきます。
ライトグリーンのカバーに交換完了です。よく見ると、ブラックボディーのカバーはネジが黒い色でしたが、ライトグリーンのカバーのネジはシルバー。こんなところにもこだわりが見えます。
交換作業はネジを紛失しないようにやや丁寧に作業することもあり、5分はかかります。急いでいるときはちょっと面倒ですが、この「ネジを回す」という行為そのものがCMF Phone 1を使う体験の一部だと感じられるのです。
同様にブルーのカバーに交換。いい感じです。ただ、ライトグリーンと同じシルバーのネジがちょっと目立つかなあ、と感じました。そして「あ、こうすればいいかも」とアイディアが浮かんだのです。
それはブルーのカバーに、もともとのブラックのネジを装着すること。これにより全体が締まった感じになり、より落ち着き感が生まれたようにも思います。
さらに「背面にちょっとアクセントが無いな」と感じたので、アクセサリカバーもブラックに変えてみました。右隅にブラックというワンポイントがあるだけで、表情も変わりますね。
一方で、SIMトレイをライトグリーンにしたバージョンにしてみましたが、これは色が薄くて逆にマッチしないかも。ブラックのトレイを入れると今度はあまり目立たずで、このあたりの組み合わせを考えるのも楽しいかも。
最終的に気に入った色の組み合わせはこちらです。
・カメラ周りのネジ2本 シルバー、他のネジはブラック
・アクセサリカバーをブラック
・SIMトレイをブルー
今回、オレンジのカバーは店舗で販売されていなかったので購入していませんが、もう1色を組み合わせるとさらに楽しめるかも。
なおカバーの3Dデータは公開されているので自分好みの色のものを作ることもできます。それ用にネジ、SIMトレイ、アクセサリカバーだけの別売も欲しいですね。