アップルは、iPhone、iPad、またはMacの「探す」ネットワークに、「Share Item Location」機能を導入すると発表しました。AirTagや「探す」ネットワーク対応アクセサリの位置情報を、航空会社などアップル以外の企業などと共有可能になります。
たとえば、旅行客が空港の手荷物受取場で自分のスーツケースが出てこなかったり、どこかに荷物を置き忘れてしまったりしたときに、「探す」アプリから対象物の場所に関するリンクを取得し、それを航空会社に共有するといったことが可能になります。共有された側は、まずApple Accountかパートナーのメールアドレスで認証し、紛失物の位置情報を地図の画面で確認できます。この地図は新しい位置情報が確認されると自動的に更新され、最終更新日時も表示されます。
なお、共有された位置情報リンクは7日後に期限切れになります。またユーザーはいつでもリンクを無効化でき、紛失物がユーザーの手元に返却された場合もその時点でリンクが無効化されます。
アップルのサービス担当上級副社長、エディ・キュー氏は「『探す』ネットワークとAirTagは、荷物が置き忘れられたり、誤って取り扱われたりした場合に貴重な位置情報を提供でき、旅行中のユーザーにとって強力な組み合わせであることが証明されています。Share Item Location により、プライバシーを保護しながら、この情報を航空会社などの第三者と直接、簡単に共有できる新しい方法をユーザーにお届けできることを嬉しく思います」と述べています。
「Share Item Location」機能は、今後数か月のうちに、デルタ航空やユナイテッド航空、カンタス航空、シンガポール航空など16社以上の航空会社が、共有された荷物の位置情報を参照できるようになり、適切に扱われなかった手荷物の場所を特定するための顧客サービスの一環として、「探す」の持ち物の位置情報の受け入れを開始するとのことです。
ちなみに、Apple Beta Software Program参加者などに先週リリースされたiOS 18.2 beta 2には、「Share Item Location」機能がすでに含まれています。