歌えるAI作曲ソフトにオープンソースの波。SunoとUdioのライバル「YuE」は日本語楽曲にも対応(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

歌詞と音楽スタイルを入力すると、ボーカル入り楽曲を生成できるAI作曲ソフトにおいてはSunoが頭一つ抜けていて、Udioがそれを追う形です。オープンソース版としてはStable Audioなどがありますが、まだ質が低く、歌唱もできない状態。

そこに、オープンソース版でSuno並に品質が高くて歌もうたえるAI作曲ソフト「YuE」が登場。Multimodal Art Projectionと香港科技大学(HKUST)が共同開発したものです。

Yueとは、音楽を意味する中国語。英語、中国語(広東話・普通話)、日本語、朝鮮語をサポートしています。

GitHubでコードを、チェックポイントはHugging Faceで公開しています。現行バージョンでは30秒の楽曲を生成するのにRTX 4090でおよそ6分かかります。

生成可能な曲の長さは最長で5分。Sunoが4分なのでそれ以上ということになります。

現時点ではCUDAが必須でGradioなどのGUIにはなっておらず、コマンドラインでの操作が必要ですが、Web UI対応も早晩対応しそう。

デモ曲を聞いたところ、SunoやUdioより大きく劣っているようではなく、一定の品質を保っているようです。

自分でインストールしてみて、その感想をレポートしたいと思います。

追記:なんとかインストールして、サンプルの歌詞と音楽タグ指定で生成できました。RTX 4090で。


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インストールから推論までの詳細レポートを書きました。


《松尾公也》

松尾公也

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