1925年3月1日、ライカは初の量産35mmカメラ「ライカI」を発表しました。今年はそれから100年という記念すべき年であり、ライカは「100 years of Leica: Witness to a century (1925-2025) | ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」という記念イベントを世界6都市 - ドバイ(会期終了)、ミラノ、ニューヨーク、ウェッツラー、上海、東京 - で順次開催します。

私は現在、イタリア・ミラノで4月7日から13日まで開催中のミラノデザインウィークの取材に来ていますが、ライカのミラノでのイベントがこれに合わせて開催されました。

ミラノのイベントはデザインウィーク中の開催らしく、ライカの100年を振り返るインスタレーションでした。

そのインスタレーションの一部として、100周年を記念して発売されたカメラ「ライカM11 100 Years of Leica "MILAN ITALY"」の展示もありました。

このモデルはイベント開催地ごとに100台ずつの限定販売。トップカバー部分には、各都市の名前が刻まれています。ミラノモデルにあるのは「MILAN ITALY」の文字。

ベースモデルは「M11」。ライカによると……。
「ボディの仕上げには、クラシックなM型カメラのカラーリングからインスピレーションを得て、光沢感のあるグロッシーなブラックペイント仕上げが施されています」
「ブラックペイント仕上げは、使い込むほどに部分的に摩耗して材質が表情を覗かせ、一台一台異なるストーリーが感じられる独特の風合いが備わっていきます」
「シャッターボタンやメインスイッチなどの操作部はシルバークローム仕上げとなっており、ブラックとシルバーの組み合わせが生む美しい調和も、この特別限定モデルの魅力のひとつとなっています」
などなど、限定モデルらしくコレクターズアイテムにもなる仕上げが特徴です。

ライカと言えばシャオミの上位モデルとの協業でスマートフォン好きな人の間にもその名前は十分知られているでしょう。スマートフォンの歴史がまだ四分の一世紀程度であることを考えると、ライカの量産型カメラの100年という歴史の長さには驚かされます。そしてその100年の写真へのノウハウがシャオミのスマートフォンカメラにも生かされているわけです。

ライカM11 100 Years of Leica "MILAN ITALY"の価格は9500ユーロ、約154万円です。価格は高いものの、ライカの限定モデルなら妥当でしょう。100年の歴史を込めたモデルということは、1年あたり1万5400円という計算も成り立つ……でしょうか。なお、東京でのイベントは2025年10月の予定です。「ライカM11 100 Years of Leica "TOKYO JAPAN"」がいくらで登場するのかも気になりますね。
