ChatGPTの応答が2月に入ったあたりからちょっとおかしいことに気づきました。タメ口というか、馴れ馴れしすぎるのです。
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途中から、です・ます調でなくなっています。
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ChatGPTに歌詞を考えさせたら、タメ口で答えてきました。
ユーミン風の切なさとノスタルジーを込めて、ちょっとセンチメンタルな夏の終わりの曲にしてみたよ。エモいメロディがつくと、きっと心に響く感じになると思う!
最後に音符まで。馴れ馴れしさにも程があるでしょう。これはAGIがやってきたということでしょうか?
口調の変化を指摘したところ、従来の丁寧な言い回しに戻しましたが、このままでいい、とすると、カジュアルすぎる口調に復帰。
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プログラミングコード修正依頼への回答もこのとおり。
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この現象がなぜ起きているのか、他のユーザーでも同様のことがあるのかをChatGPTのdeep researchで調べさせたところ、次の回答が得られました。
日本語の回答スタイルの変化
最近、ChatGPTの日本語の回答が以前よりカジュアルになったと感じるユーザーが増えています。以前は、ChatGPTの日本語は常に丁寧語(「です・ます」調)が使われることが多かったのに対し、最近ではカジュアルな表現が見られるようになっています。例えば、同じ会話内で急に「~だよね」「そうだね」といったカジュアルな言葉遣いに切り替わることがあります。この変化に驚いたユーザーも多く、特にビジネスやフォーマルな場面ではそのカジュアルさに戸惑う声もあります。
変化の原因
このカジュアルなトーンへの変化にはいくつかの可能性があります。
モデルの改善と更新
ChatGPTのモデルは定期的に更新されており、その過程で日本語の表現がより自然になった可能性があります。具体的には、ユーザーの言葉遣いや会話の文脈に応じて、カジュアルなトーンを選択する能力が向上したことが考えられます。この更新は、特に2024年末から2025年初めにかけて顕著に見られるようになりました。
会話の文脈に応じたトーンの適応
ChatGPTは、ユーザーの言葉遣いや会話の流れに応じて、トーンを調整することができます。例えば、ユーザーがカジュアルな言葉遣いを使うと、AIもそれに合わせてカジュアルな表現を返すようになります。この適応性の向上により、より自然で親しみやすい会話が可能になったと考えられます。
日本語専用モデルの最適化
OpenAIは日本語に特化したGPT-4の最適化を進めており、これが一因となっている可能性もあります。日本語の特性に合った表現を取り入れることで、より日本語らしい会話ができるようになったとも考えられます。
ユーザーの反応
この変化に対するユーザーの反応はさまざまです。カジュアルなトーンを歓迎するユーザーもいれば、逆にそれを不快に感じるユーザーもいます。カジュアルな表現は、特に親しい会話や創作的なやり取りでは歓迎されることが多いですが、ビジネスや学術的な文脈では不適切と感じることもあります。
カジュアルなトーンを歓迎する意見
一部のユーザーは、ChatGPTがより親しみやすくなったと感じ、カジュアルな言葉遣いがより自然で魅力的だと評価しています。特に、クリエイティブな会話やカジュアルな雑談では、そのカジュアルさが会話をスムーズにしてくれると感じているようです。
フォーマルなトーンを好む意見
一方で、フォーマルなやり取りを望むユーザーにとって、急にカジュアルなトーンが使われることは戸惑いの原因となっています。特にビジネスや公式な文脈では、丁寧な表現が求められるため、カジュアルなトーンが不適切と感じることがあります。
結論
ChatGPTの日本語の回答スタイルがカジュアルになった背景には、モデルの改善や日本語特有の表現に対する最適化が影響していると考えられます。この変化に対するユーザーの反応は分かれており、カジュアルさを歓迎する声もあれば、逆に不快に感じる声もあります。今後、ユーザーが好みのトーンを設定できるような機能の充実が期待されます。
参考文献
- OpenAI, ChatGPT Release Notes – (No mention of Japanese tone changes; notes on language support and custom instructions)
- OpenAI, Introducing OpenAI Japan – (GPT-4 custom model for Japanese with improved performance, but focuses on speed/translation)
- Reddit discussion – (Noting older ChatGPT Japanese was “stiff and overly formal”)
- Note.com (Next-Gen Tech Lab), "ChatGPTがタメ口!?これってバグ?それとも進化?" – (User analysis of the casual tone phenomenon, speculating intentional friendliness or user-matching)
- Ameba Blog, "ChatGPTの話し口調が急に変わってびっくりした話" – (User records ChatGPT switching from polite to friendly mid-chat and questioning it)
- Note.com, "ChatGPTが急に馴れ馴れしいからキレた" – (User recounts anger at the AI’s sudden familiarity, noting it *never* used “~だよ” before)
- GREEP Blog, "ChatGPTに正しさより面白さを求め始めている件" – (Early observation that ChatGPT will mirror a user’s language style if appropriate)
- Bloomberg via Japan Times, "ChatGPT is now a creepy cultural chameleon" – (Describes ChatGPT’s ability to adopt dialects and speaking styles, making it feel human-like)
deep researchでのやり取りではこのようなくだけた口調になることはなかったので、フォーマルな場面は遠慮しているのかもしれません。
みなさんのChatGPTに変化は見られますか?