みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家の山根康宏です。今回は今、世界で一番勢いのあるスマートフォンメーカーとも言われているTECNOの最新モデル「CAMON 40」シリーズの上位2機種を紹介します。

まずは最上位モデルの「CAMON 40 Premier 5G」。チップセットはメディアテックのMediatek Dimensity 8350、6.67インチのディスプレイは2800×1260ピクセルの144Hz駆動、バッテリーは5100mAhで70Wの急速充電に対応します。ゲーミングにも対応できる高性能モデルです。

カメラは5000万画素を3つ。広角、超広角、3倍望遠と同じ画質での撮影が可能です。メインカメラのセンサーはソニーLYT-701。そしてソニーと共同開発した「TECNO PolarAce 2.0 Image System」を搭載。独立したイメージングチップを搭載し処理能力を従来比20%高めるとともに、リアルな色表現などを可能にします。
本体側面のボタンを押すことで電源オフからもカメラが起動し、即座に5秒間で10枚の写真を撮影。ベストショットを逃しません。なお、製品の発表は3月にバルセロナで行われたMWC 2025。側面ボタンの写真を撮り忘れてしまったのがちょっと残念。

「CAMON 40 Pro 5G」はDimensity 7300、6.78インチ 2436×1080ピクセル、144Hzディスプレイを搭載。カメラは5000万画素+800万画素広角と控えめ。バッテリーは5200mAhで45W充電です。

ちなみに、この下に「CAMON 40」もあり、そちらはHelio G100搭載以外は、ほぼ同スペック。こうしてみると、Premier 5GとPro 5Gの間にはかなりの性能差があり、買うならPremier 5Gがいいなと思ってしまいます。しかし、価格はCAMON 40 Premier 5Gが7万円程度、CAMON 40 Pro 5Gが4万円程度と倍近くあります。Premierの名にふさわしく、性能と価格差を広げているわけです。

TECNOのフラッグシップモデルはPHANTOMシリーズがありますが、そちらは折りたたみなどプレミアムライン。新興国をメインにする同社は、ミドルハイレンジモデルが主力製品であり、CAMONシリーズを「顔」として各国で大々的にアピールしています。日本にくることはないものの、これからも面白い製品を次々と出してくれるでしょう。
