みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家の山根康宏です。先日取材で中国・深センのファーウェイ本社に行ってきました。本社内は写真撮影ができないのですが、併設されているファーウェイストアは最新モデルを中心に様々な製品が展示されており、こちらは自由に撮影できます。

もちろん、気になるのは最新の折りたたみモデル「Pura X」。16:10画面で適度な大きさ、たたむとコンパクトという新感覚で使えるモデルです。

ここのストアは付近の住民の方々や、ファーウェイ本社を訪問した来客などで常に賑わっています。フラッグシップストアとしての役割も果たしているので、たとえば最新OSである「HarmonyOS NEXT」のデモコーナーもあり、新しいUIや機能のデモも行われています。デモに使われているのは「Mate 70」シリーズなど、現時点でのフラッグシップ機。

一方、昨年4月に登場した高性能カメラモデル「Pura 70」シリーズも今でも人気です。

その中に後から追加された派生モデルが展示されていました。Pura 70 Ultraのレッドモデルです。鮮やかな色合いにUltraシリーズならではの背面仕上げが美しい製品。所々にゴールドのアクセントをあしらっているのが中国っぽいデザインですね。

こちらは2025年1月と、つい最近登場したモデル。今年の中国の旧正月(1月29日)に合わせて販売された限定カラーです。ただのカラバリモデルではあるものの、発売から1年近くが過ぎたPura 70シリーズの存在感を再度高めてくれます。

このPura 70シリーズは2024年4月18日に発表されました。それからちょうど1年が過ぎましたが、後継モデルとなる「Pura 80」シリーズの噂はまだ出てきていません。Mateシリーズの動きを見ても、「Mate 60」シリーズは2023年8月発表、Mate 70シリーズは2024年11月発表と、前モデルからの発表がちょうど1年後ではなく、1年プラス数ヵ月となっています。チップセット製造スケジュールの関係もあり、現時点ではモデルチェンジ期間が若干長くなっているのは仕方ないことでしょうか。

Pura 80が出てこなくとも、今はPura Xがあります。深センの街中もあちこちでPura Xの広告を見かけており、ファーウェイとしてもしばらくはPura X推しでマーケティングを進めていくのでしょう。Pura 80の登場時期が気になりつつも、Pura Xも入手して使ってみたいな、なんて思ったファーウェイ本社の訪問でした。
