ポケモンGOやIngress、ピクミン ブルームのナイアンティックが、リアルワールド・バスケットボールゲーム『NBA All-World』を発表しました。
おおまかなゲーム内容は薄々想像がつくとおり。現実世界を歩きまわってNBA選手を集めチームを編成して、シューズ等のアイテムで選手を強化して、自分のチームの名を上げるべく競います。
ポケモンの代わりにNBAプロバスケット選手を収集するようなもの、と言ってしまえば身も蓋もありませんが、マップ上で出会った選手とはスワイプ操作のワンオンワンで勝負したり、チームや選手の本拠地を訪れるとその場所だけのストーリー展開が用意されていたり、NBAと切り離せないギアやファッションの要素もあり。
スポーツゲームと言うよりは、現実世界を丸ごとNBAファンのためのテーマパークに変えてしまうようなリアルワールド・メタバース アプリです。
ポケモンが昆虫採集にインスパイアされて生まれた話はよく知られていますが、お気に入りのスポーツ選手を集めるのは、トレーディングカードゲームを通じてそれこそ100年以上前からある由緒正しい?遊びでもあります。
NBAとナイアンティックのコメントは、
Nianticのシニアプロデューサー、Marcus Matthewsのコメント
「『NBA All-World』はスポーツゲームとしては業界初、NBAのライト層にもコア層にも訴求できるオリジナルのリアルワールド型モバイルゲームとなります。プレイヤーの出身地やそれぞれのスタイルを表現できるようなゲームをデザイン・制作しています」
NBAのコンシューマープロダクトヘッド、Matt Holtのコメント
「Nianticとの提携により、『NBA All-World』は世界中のファンに向けて、エネルギッシュで活発なNBAの世界へ没入できる場を提供します。ゲームの名前の通り、世界中のファンに没入感のある体験をお届けできる日が楽しみです」
NBPAのイノベーションエンジン、THINK450のライセンス担当EVPのJosh Goodstadtのコメント
「『NBA-All World』はNBAの選手がNianticのリアルワールド型メタバースに登場し、ファンの皆さんが新たな形で選手と交流できる機会となります。Nianticには地域コミュニティを形成するゲームの制作経験があります。『NBA All-World』にNBPAに所属する選手が出ることで、その没入感がさらに高まるでしょう」
「地域コミュニティを形成」「プレーヤーの出身地やそれぞれのスタイルを表現できるような」といったコメントからは、集めたお気に入りの選手で夢の地元チームを結成して競う要素がうかがえます。
NBA All-Worldは、近日中に地域を限定したソフトローンチで開始予定。公式サイトでは事前登録を受け付けています。
ナイアンティックではこのほか、すでにトランスフォーマーを使った新作も発表済み(追記:限定テストのみで開発中止)。
なお、ポケモンGOの次の巨大IP作品として展開していたハリー・ポッター魔法同盟は大好評につき早々のサ終(サービス終了)済み。賽の河原のごとき繰り返し収集プレイから一転、駆け足の畳み方はリアルワールド魔法使いたちの涙を誘いました。
また限定的にテスト展開していたリアルワールド版カタンの開拓者は、リアルワールドにしても特に面白くならなかった、あるいはリアルワールドならではの面白さが実現できなかったためフェイドアウトしています。