iPhone 14の衝突事故検出がジェットコースターで作動。通報相次ぐ

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Appleが先月発売したiPhone 14シリーズや新型Apple Watch(Ultra、Series 8、SE(第2世代))は、すべて衝突事故検出機能を搭載します。

これは自動車などの衝突事故による衝撃を検知し、まずユーザーに警告した上で20秒のあいだ反応がなければ、自動的に緊急通報サービスや緊急連絡先(追加している場合)に通報してくれる、文字通りの命綱です。

そんな事故を想定した機能がジェットコースターに乗っているときに作動し、遊園地やテーマパークから911(米国の緊急通報サービス)へ通報した報告が相次いでいます。

たとえばオハイオ州のキングスアイランドでは少なくとも6回、ジェットコースターで衝突検出が事故もないのに誤作動したことが確認されています。The Wall Street Journalのジョアンナ・スターン記者は、実際に遊園地から緊急通報サービスに掛かってきた自動通報の音声を入手し、Twitter上でシェアしています。

また、ジェットコースター情報誌Coaster 101もApple Watchユーザーに向けて、同じトラブルが起こっていないかを呼びかけたところ、自分も同じ目に遭った、すんでのところで止められたとの反応がいくつか寄せられています。

この誤報騒ぎにつき、アップルの広報担当者は「この技術は安心を提供するものであり、アップルは時間をかけて改良を続けていく」と型通りの回答をしています。

しかし、このニュースを報じたスターン氏は、先日もわざわざデモリション・ダービーのプロを雇って、競技用の頑丈なクルマを停車した廃車にぶつけるテストを行ったばかりです。その結果はぶつけた方の車内にあるiPhone 14は検知したものの、停車側のiPhoneはほとんど反応しないというものでした。

これに対してアップル広報は、停車中の車内では「十分な信号」がiPhoneに送られなかったと説明。具体的にはBluetoothやCarPlayと接続されていなかったこと、車が運転中だと認識できるほど十分な距離を走行していなかったことを挙げていました。

つまり前回は停車した側のiPhone 14が衝突検出をせず、今回はジェットコースターに乗っていただけで誤動作したということ。アップル広報の回答が「時間をかけて改良していく」と謙虚な姿勢を示しているのも、そのためとも推測されます。

ともあれ、これからジェットコースターに乗る人は、しばらく衝突事故検出をオフにしておくといいかもしれません。そのやり方は次の通りです。

  1. [設定]アプリをタップする

  2. 下にスクロールして「緊急SOS」を選択

  3. 「激しい衝突事故発生後に電話」のトグルスイッチをオフにする

オフにするとき警告が発せられますが、どちらを選ぶかは自己責任ということでお願いいたします。また、ライドに乗り終わったら再び有効にすることを忘れずに。アップルの速やかな修正アップデート配信を期待したいところです。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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