LGが31.5インチ4Kの液晶「スマートモニター」32SQ730S-W / 32SQ780S-WをMakuakeで発売しました。最大20%引きの早割価格で購入できます。
LG Smart Monitor 32SQ730S-W (通常スタンドモデル)と32SQ780S-W(エルゴノミックアームモデル)は、LGの液晶ディスプレイとして初めて「webOS」を搭載したモデル。
付属のリモコンを使い、単体で軽快にNetflixやAmazonプライムビデオ、ディズニープラス、YouTube、U-NEXT等を視聴できることで、PC作業用の液晶ディスプレイといわゆるチューナーレステレビの一台二役を志向した製品です。
ディスプレイとしての主な仕様は、31.5インチ3840 x 2160 (16:9) 4K解像度、輝度250cd/m2、コントラスト比3000:1、応答速度5ms、リフレッシュレート24-60Hz、DCI-P3 90%の10.7億色表示。表面はアンチグレアコーティングを採用します。
端子類はHDMI 2.0入力 x2、最大65W PD給電対応のUSB-C、RJ45 LAN端子、USBダウンストリームx2 (USB2.0)。5W + 5Wスピーカーも搭載します。
製品の謳い文句は「チューナーレステレビでもない、ただの液晶モニターでもない、新たな提案」。
そういわれると、別にご提案いただかなくても「チューナーレステレビにPCをつなげば良いのでは」「それこそLGのPC用モニタにChromecast やFire TV Stick挿せば?」「どうせPC作業に使うなら、動画サービスもPCで再生すれば??」等々の疑問が浮かびますが、それぞれに一長一短があり、なかなか一台二役で良さを両立するのは難しかったのが現状です。
たとえばいわゆるチューナーレステレビは単体で動画サービス等が使えますが、サイズと解像度の選択肢が非常に不自由で、32インチクラスでは高解像度でもフルHD、どころか大半がいまだに1366 x 768のフルじゃないハイビジョンで、PC作業には向きません。快適に作業ができる4K解像度になると40インチクラス以上になります。
またテレビとして売られる製品はテレビの距離とポジションで視聴することが前提なので、表面がグレア処理だったり、ほとんど調整の効かない固定スタンドのものが大半です。
一方で32SQ730S-W / 32SQ780S-WはPCモニターなので、31.5インチで4K高精細、近くで細かい文字を読みやすいアンチグレア処理。
アーム付属の32SQ780S-Wはチルトやスイベル、高さ調整、ピボット等に対応して細かく調整できるため、作業によってはピボットして縦画面で使うことや、大きく左右に首を振れるスイベルを利用してPC作業時にはデスクの正面に、リラックスして動画視聴時にはソファやベッドのほうに向けるといった使い方も可能です。
逆に液晶モニタにChromecast や Fire TV Stick を挿せばこのLG Smart Monitor に近くはなるものの、そうした後付けのドングルはどんなデバイスに接続されるか分からない汎用品なので、モニター側を密接に制御できるわけではありません。
一方、32SQ730S-W / 32SQ780S-Wの場合はテレビ用に使われてきた webOSそのものなので、映画視聴時には24コマ表示や最適な色温度になるFILMMAKER MODEや、HDR信号の階調表現を繊細にする(グラデーションのシマや段が目立たなくなる)ダイナミックトーンマッピング、4K以下の動画を精細感を保ったまま4KアップコンバートするAI映像処理エンジン α5 Gen5 AI Processor 4K等、高い評価を得てきたLG製TVと同じ高画質化機能が利用できます。
本体に5W + 5W スピーカーを搭載すること、仮想5.1chサウンド対応もPCモニターではなかなかありません。
webOS は LGのテレビを使わない限りあまり触れる機会がありませんが、日本独自のサービスを含め多数の動画サービスに対応すること、Apple Musicなど音楽配信やブラウザなどのアプリも対応、日本語も聴き取って検索してくれる音声コマンド(リモコン使用)、軽快な動作などが特徴。
多くのサービスはPCからでも利用できますが、アプリがなくブラウザ内でという場合も多く、ブラウザ再生では4K品質に対応しない制約もよくあります。スマートモニターならば本体内蔵のwebOSアプリで高品質に視聴でき、外部機器を気にせずリモコンだけで軽快に使えます。
ワイヤレス接続は Android スマートフォンや Windows PCで標準的な Miracast のほか、アップル製品向けの AirPlay 2にも対応。iPhone やアップル製品を使っている人は、簡単にワイヤレス接続して映せるのも魅力です。
アーム付属モデルの背面。本体だけでなくアームが接合部分まで白かったり、ケーブル隠しを兼ねているところなど、インテリアとして部屋に置くものにこだわる人にも心証が良さそうです。
Makuakeでの価格はスタンドタイプの超超早割が6万4500円、アーム式タイプの超超早割で7万3500円など。
一定の品質をクリアしつつあれもこれもを志向した製品なので、用途に特化したデバイスと比較すれば物足りないところはもちろんあります。
たとえばモニタとして外部機器と接続することを考えると、HDMI入力は最新世代ゲーム機の機能をフル活用はできないHDMI 2.0。リフレッシュレートも、ゲーミングモニタならば倍の120Hzや240Hzの製品も珍しくありません。
パネルの輝度も、一般的なPC作業には十分でもHDR動画コンテンツには物足りない250cd/m2。画質でいえば、LG自慢の有機ELパネルのほうが黒の沈みやコントラスト比は圧倒的に優れていますが、32インチクラスはごくわずかな製品しかなく、LGのUltraFine Display OLED Proは市価で50万円くらい。
とはいえ、32SQ730S-W / 32SQ780S-W も液晶モニタとしては色再現性が高いDCI-P3 90%であったり、実際に表示を見るとVAパネルとは思えない画質です。すでにこだわった有機ELテレビで映像視聴環境をととのえていても、単体でいろいろできてつながるスマートなPCモニタ(のひとつ)としてあると嬉しいと思える製品です。
仕事も遊びも、この1台。31.5型 4K大画面 『LG スマートモニター』|マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス