Googleは1月26日(現地時間)、Chromeのプライバシー機能強化の一環として、Androd版Chromeのシークレットタブを再表示する場合に、生体認証を要求する機能を展開すると発表しました。
この機能、iOS版では、2021年7月にリリースされたChrome 92で追加されていたもの。Androidでは正式には使えませんでしたが、「Chrome://flags」から「Enable device reauthentication for Incognito.」を有効にすれば実験的機能として利用は可能でした。
Chromeのシークレットタブは、タブを閉じるとアクセス履歴やCookie等の情報を破棄するというプライバシーに配慮したモード。当然、接続先のサイトやプロバイダーなどには情報が残るので、匿名になっているわけではありませんが、誰かに履歴を見られた場合にも安心感を得られるという機能です。
ただ、履歴が消えるのはタブを閉じたときなので、うっかりタブを開いたまま別のアプリに移ったりすると、シークレットタブはそのまま残ってしまいます。その状態で誰かにスマートフォンを貸したり見られたりすると、シークレットモードで表示していたサイトが見られてしまうということも。
新機能はこれを防止するためのもので、通常のタブを表示したり、別アプリを使ったりしてシークレットタブから離れた場合、再度表示させる際に生体認証を要求できるようになります。
利用するには、Chromeの設定で「プライバシーとセキュリティ」から「Chromeを終了するときにシークレットタブをロックする」を有効にします。これにより、シークレットタブを再表示する際に、iPhoneやiPadではFace IDやTouch ID、Androidでは指紋認証が求められるようになります。ちなみに、どちらの場合もパスコードやパターン認証でも解除可能です。シークレットタブ以外なら、「他のタブを表示」からそのまま利用できます。