2月7日から第3シーズンも始まる予定のFPS対戦ゲーム『オーバーウォッチ2』の開発元Blizzardは、ゲーム中で不正行為をはたらくチーター(Cheater)と頻繁に組むプレイヤーの特定を行うことを明らかにしました。
チーターとは、オンラインマルチプレイにおいて、ゲームを自分に有利になるように不正に改変するプレイヤーのこと。FPSゲームなら、たとえばきちんと照準を合わせなくても銃弾が勝手に敵に命中するようにしたり、障害物の向こうにいる敵を透視可能にするようなツールを使って他のプレイヤーのゲームを台無しにしてしまいます。Blizzardはこれまでに5万を超えるアカウントで不正行為が確認され、対処してきたと述べています。
当然ながらチートは禁止行為であるため、チーターはゲームの運営企業への通報などによってゲームから一定時間閉め出されたり、アカウント追放(BAN)されたりします。
また、ゲームによってはランク制が儲けられており、チーターが正規のプレイヤーと組んでそのプレイヤーのランクアップをサポートする「ブースティング」と呼ばれる行為も問題視されています。Blizzardは、チーターと「積極的かつ頻繁に」チームを組むプレイヤーは、チートからの利益を得るためにそれを故意に行っているとみなし、本人がチート行為をしていなくてもアカウントを処罰する方針です。
チーター本人の場合、罰則は即座に永久BANがほとんどですが、チーターとグループで不正なブーストを行うプレーヤーについては「長期間のアカウント停止、極端な例では無条件でBAN」といった処分を下していくと述べています。
Blizzardはオーバーウォッチ2の第3シーズンからカスタムゲームモードをモデレートするシステムも導入すると述べており、不適切なタイトルやコンテンツを含むカスタムゲームは自動的に削除するとのこと。またプレイヤーにも不適切なカスタムゲームを発見した場合は報告するよう促しています。
他にも、Blizzardはゲーム内ボイスチャットのテキスト文字起こしとAIを用いて、他のプレイヤーに乱暴な言葉を使い虐待的な行為をはたらくプレイヤーを特定し対処するシステムが新たに稼働したことを告知しており「すべてのプレイヤーに安全で楽しく公正なゲームを提供できるようにすることは、私たちのチームにとって常に重要な領域であり、将来的にさらに多くのアップデートを共有できることを楽しみにしています」と述べています。
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