Windows 11 22H2に大型更新。画面録画やタッチ向けタスクバー、Bingチャット統合など新機能多数

ガジェット PC
山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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Microsoftは2月28日(現地時間)、Windows 11 バージョン22H2向けに累積更新プログラム(KB5022913)の配信を開始しました。

このアップデートはセキュリティ更新を含まないいわゆるCリリースと呼ばれるもの。次回の月例更新プログラムで配信されるアップデートを先行テストするプレビューリリースで、WindowsのタスクバーからAI搭載の新しいBingでの検索が行えるようになるなど、いくつかの新機能が追加されています。

タスクバー検索からBingチャット

検索ボックスで新しいBingを利用するには、Bingプレビューに参加していることが条件。ようするに、デスクトップのEdgeでAIチャットを含んだ新しいBingを利用できている人が対象です。

Microsoftの最高製品責任者(CPO)、パノス・パネイ氏によると、AIを搭載した新しいBingは、この3週間で169か国で100万人以上にプレビューを提供したとのこと。「まもなく、何億人もの Windows 11 ユーザーが、Windows のタスクバーから検索、チャット、質問への回答、コンテンツの作成ができる、この驚くべき新技術にアクセスできるようになります」とコメントしています。


なお、新しいBingに関係なく、検索ボックスでの検索結果がフライアウトボックス内で表示されるようにもなっています。

このほか、今回のアップデートでは、他にもいくつかの新機能が追加されています。

Windows Studio Effectsがクイック設定から利用可能に

サポートされたNPU(AI処理向けのプロセッサー)を搭載したデバイスで、タスクバーのクイック設定からWindows Studio Effectsが利用可能に。背景ぼかし、アイコンタクト、自動フレーミング、音声フォーカスといったAIエフェクトを簡単に設定できるようになります。

クイックアシストが「すべてのアプリ」に表示されるように

リモートで他のユーザーを支援あるいは支援されたい場合に使用する「クイックアシスト」アプリがアプリ一覧に表示されるようになります。また、アプリのアップデートで画面上のあらゆるものを強調できる新しいレーザーポインターも用意されるとのこと。

2-in-1デバイス向けのタスクバーを導入

タブレットPCをなどの2-in-1デバイス向けに、タッチ操作に最適化されたタスクバーが導入されます。キーボードを取り外したり、背面にまわしてタブレットスタイルにすると自動で起動。タスクバーは画面下部を上下にスワイプすることで折りたたむ(収納する)ことも可能です。

タスクマネージャーの強化

タスクマージャーが強化され、バイナリ名やPID、パブリッシャー名を使用してプロセスをフィルタリング可能に。また、効率モードを有効にする場合の確認ダイアログをオプトアウト可能になっています。

Snipping Toolで画面録画が可能に

Snipping Toolでスクリーンショットの撮影だけではなく、動画撮影が可能に。

メモ帳にタブを追加

メモ帳アプリがタブタブ対応に。複数のメモをタブで切り替えて表示できる。

このほか、点字デバイスのサポート強化や音声操作の改善なども行われています。また、Insider向けではありますが、「スマートフォン連携(Phone Link)」がiPhoneをサポートし、iPhoneへの着信やSMSをWindows上から確認できるようになります。


なお、KB5022913には、サードパーティ製のUIカスタマイズアプリを利用している場合に、Windowsが起動しなくなるという不具合が報告されています。

影響を受けるアプリとして名前が挙げられているのはExplorerPatcherとStartAllBackですが、他のアプリでも可能性はあります。StartAllBackに関しては、最新バージョンへのアップデートで回避できる場合があるとのことですが、念のためにKB5022913をインストールする前にサードパーティ製UIカスタマイズアプリのアンインストールが推奨されています。


《山本竜也》
山本竜也

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