次のMacBook Airは初の15インチ追加、「M3」初搭載で夏までに発売?(Bloomberg報道)

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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15インチの大型MacBook Airが登場するとの噂が続くなか、13インチの新モデルとともに春の終わりから夏にかけて発表を迎えるとの有力な情報が出てきました。

発信源はBloombergのMark Gurman記者。アップル社内の情報源からリアルタイムに情報を得ているためか、時として「しかし経営陣の判断により急な方針変更」を受けて結果的に空振りに終わることもあるものの、もっとも有力なリーカーであることは間違いありません。

ニュースレター「Power On」最新号によれば、初の15インチMacBook Air(コードネームJ515)と13インチMacBook Airアップデートモデル(J513)は夏までに発表の予定。

画面サイズの15インチについては、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も「アップルのサプライチェーンが15.5インチディスプレイ生産を開始」と述べていました

Young氏はiPad mini(第6世代)の画面サイズやiPhone 14 Proモデルが常時表示になることなど、アップル製品の画面に関しては非常に信頼性が高い人物です。

しかし、気になる搭載プロセッサについて、Gurman氏は「はっきりしない」とコメント。もしもM2チップ採用とすしても、15インチモデルならば「まだ消費者の購買意欲を掻き立てるかもしれない」つまり画面が大きくなるだけで投入する意味があると示唆。

かたや13インチ後継モデルに現行と同じM2を積んでも説得力を持つとは思えないと否定気味です。

M2搭載MacBook Air(2022)は、昨年7月に発売されたばかり。それから1年後となる2023年夏に同じプロセッサを搭載した新モデルを出す意味がない、ということでしょう。

そうした文脈から、13インチMacBook Airには次期「M3」チップが搭載されるのは「もっともな話」で「とても理に叶っている」とのこと。

ここでいうM3チップは台湾TSMCの3nm技術で製造されることが確実視されており、同じくTSMCの5nm技術によるM2チップから大きな飛躍となるはず。

TSMC公称では、自社の3nm技術は5nmよりも、同じ消費電力で最大15%の速度アップ、同じ速度で最大30%の省電力だと説明されていました。つまりファンレスで熱容量に余裕のない13インチ筐体のまま速度アップも可能で、ないしはバッテリー持ちがいっそう優秀になると期待できるわけです。

が、問題はそのM3チップがいつ投入されるのか、という点です。すでにTSMCは昨年末から3nmでの量産を開始しており夏までに可能とも思われますが、一方でMacBook Airへの「3nm」チップ搭載は2023年後半になるとのサプライチェーン情報もありました

またアップルのサプライチェーン情報に精通するMing-Chi Kuo氏は、次期15インチにM2またはM2 Proを搭載すると予想していました。

もしかすると、15インチはM2/M2 Proオプションありで早めに発売され、次期13インチはM3搭載で今年後半に発売するなど、時期をずらすこともありうるのかもしれません。

ほか今回の記事では、Appleシリコン版Mac Pro(開発コード名J180)、すなわちインテル製チップに代えて独自開発チップを積んだ最上位デスクトップMacも「晩春から夏にかけて」発表だと述べられています。

次期Mac Proについては上位構成となるはずの「M2 Extreme」は開発中止、ユーザーによるRAM増設は不可、外付けGPUも(AppleシリコンMacの例に漏れず)サポートしない可能性ありなど、次々と盛り下がる予想が届けられてきました。

ともあれ、これらが本当であれば、おそらく今年6月に開催される開発者会議WWDCで何らかの発表がある可能性が高いでしょう。さらなる続報を待ちたいところです。


《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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