世界的なブームを巻き起こした『ポケモンGO』で知られるNianticが、5月9日にバーチャルペットゲーム『Peridot(ペリドット)』を全世界でリリースすると発表しました。
Peridotは『Ingress Prime』以来のNianticオリジナルゲームで、昨年の発表時にはポケモンGOと往年の電子ゲーム『たまごっち』の要素を足し合わせたかのようなゲーム性であることが知らされています。プレイヤーはドットと呼ばれるバーチャルペットの卵をかえし、スマートフォンの位置情報とAR機能を利用して、現実世界をドットととも歩き、そして繁殖させます。
ドットにはいくつかの「アーキタイプ」と呼ばれる分類があるものの、それぞれが固有の「遺伝子」を持っており、繁殖で生まれる子どもは両方の親から遺伝子を組み合わせて受け継ぐようになっています。そのため、ドットはそれぞれが固有の外観をもって生まれてくるとのことです。プレイヤーは毎日の世話を通じてドットへの愛着を深め、またその成長を楽しめるはずです。
技術的には、基本のゲーム画面が常にARで表現されることが注目点。ポケモンGOを含め、Nianticの作品は拡張現実というより位置情報ゲームで、ARはオプション扱いでしたが、今作ではペリドットがカメラを通して目の前にいるように表示されるARが基本となっています。
『Peridot』は3月8日からApp StoreおよびGoogle Play Storeで事前登録の受け付けを開始しています。登録者はアプリの配信開始後2週間以内にゲームをプレイすることで、ドット用の「パーティハット」コスメがプレゼントされるとのこと。
Ingress PrimeとポケモンGOの成功で順風満帆な印象のあるNianticですが、それ以外にリリースしてきた『ハリーポッター:魔法同盟』などのゲームアプリは成功とは言えない結果に終わっています。昨年には従業員の解雇や、複数の新作プロジェクトの中止も伝えられており、NianticとしてはPeridotのリリースで、流れを再び良い方向に向けたいところです。