アップル、「7インチ画面付きHomePod」を2024年前半発売?スマートホーム市場で逆転狙う

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルの iPhoneはスマートフォン市場で無類の強さを見せ、iPadもタブレット業界では堅実なシェアを占めており、Macも独自開発の「Appleシリコン」により大きく巻き返しています。

しかし、Apple TVやHomePodといったスマートホーム製品群は、さほど順調とは言い難い状況にあります。そのためか、iPadをスマートディスプレイにする外付けドックなど、一挙に情勢を覆すような飛び道具的ガジェットが開発中との噂がたびたび飛びかってきました。


そうしたなかある著名アナリストが、アップルは2024年前半に7インチ画面搭載のHomePodを投入すると予測しています。

アップルのサプライチェーン情報に詳しいMing-Chi Kuo氏は自らのブログで、ディスプレイ付きに再設計したHomePodは、他のアップル製ハードウェア製品とより緊密な連携を可能とし、スマートホーム戦略を大きく転換しうると書いています。

10インチ未満の画面つきスマートスピーカー(スマートディスプレイ)と言えば、AmazonのEcho ShowシリーズやGoogleのNest Hubシリーズが先行しているジャンルです。

ハイテク各社がこぞって参入しているなか、アップル製品には欠けていたカテゴリだけに、あり得る展開とはいえそうです。

が、スマートディスプレイは「出せば売れる」製品というわけでもありません。たとえばMetaも「Portal」シリーズを投入していますが、事業の終了を検討しているとの報道もありました

アップルがHomePodをテコ入れするために新たなフォームファクターを開発中との噂話は、同社内に情報源を持つBloombergのMark Gurman記者も何度か報じてきたことです。

今回のKuo氏の話と符合するのは、昨年夏の「スピーカーとApple TV(ハードウェア製品の方)やFaceTimeカメラを1つに統合した、新たなHomePod製品」という情報でしょう。


この記事のなかで予測された「フルサイズHomePodのリバイバル」は、今年初めに的中しています。

搭載プロセッサは「Apple Watch Series 8と同じS8」とされていたところ、実際にはApple Watch Series 7と同じS7でしたが、S7とS8は少なくともCPU部分が同じとの指摘もあります


それだけ精度の高い情報源を持つGurman氏だけに、スマートディスプレイ版HomePodが開発中である可能性も十分にあるはず。

が、アップルは試作機まで完成していた製品の発売を見送ることもあり、一度は正式発表した充電マットAirPowerでさえ「わが社の高い水準を満たさないとの結論」に達したとして発売中止したこともありました。

画面付きHomePodプロジェクトが進行中として、日の目を見ずに消えていく道筋もあり得ますが、ともあれ続報を待ちたいところです。



《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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