ブラックベリーの興亡描く映画『BlackBerry』予告編公開。iPhone以前の「元祖スマートフォン」

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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米国の映画制作・配給会社IFC Filmsが、映画『BlackBerry』の公式予告編を公開しました。

テクノロジー企業の生い立ちを描く映画といえば、『スティーブ・ジョブズ』や『ソーシャル・ネットワーク』のような、その会社や人物をシリアスに、リアルに描いたものが思い出されます。しかし本作は、わりとコメディタッチな作品に仕上がっているようです。

IMDbのざっくりとした概要文には「シリコンバレーの冷酷な争いに屈するまでの間に、世界的な大企業を倒した会社」を描く物語と紹介され「よくある詐欺と欲望にまみれた現代のビジネスにおける失敗話ではなく、BlackBerry の隆盛と衰退は、イノベーターたちによる、情報スーパーハイウェイ上での暴走気味な競争(レース)の状況を明らかにする」と記されています

公開された予告編では、RIMを設立したマイク・ラザリディス氏とダグラス・フレギン氏が、それまでになかった革命的なデバイスを生み出し、根っからのビジネスマンであるジム・バルシリー氏を迎えてそれをどのようにして市場に売り込み、爆発的な人気を獲得していったのか、そしてスティーブ・ジョブズ氏が全画面タッチスクリーンを備えた(物理キーボードのない)iPhoneを華々しく発表したことで、誰もが欲しがる最先端のモバイル端末だったはずのBlackBerryが突然、時代遅れに見え始めていくという舞台裏のストーリーを、暴走気味かつ混沌とした当時の雰囲気とともに紹介しています。

監督のマット・ジョンソン氏と共同で脚本を執筆したマシュー・ミラー氏は、この映画の原作のタイトル「Losing the Signal: The Untold Story Behind the Extraordinary Rise and Spectacular Fall of Blackberry」の”Rise and Spectacular Fall”というフレーズは興味深いと述べ「私にとって、BlackBerryは大きなサクセスストーリーだ」と述べています。そして「たしかにiPhoneの登場で急速に衰退してしまったため、いまではジョークとして扱われることもありますが、実際にはまるで流れ星のような輝きを放ち、非常に大きな成功を手にしました。それはカナダ企業が成し遂げた最高の出来事のひとつです」としています。

なお、この映画は北米では5月12日にIFC Films配給で劇場公開されますが、その他の国々ではパラマウントの配給またはストリーミングサービスParamount+(旧CBS All Access)での配信になる予定です。


《Munenori Taniguchi》
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