SwitchBotが、スマートホーム規格Matterに対応したスマートリモコン「SwitchBot ハブ2」を3月24日に国内で発売します。SwitchBot公式ストアでの価格は8980円(税込)。
ネットワークに対応していないSwitchBot製品をスマートスピーカーなどから利用する場合には、別途ゲートウェイとなるハブミニを用意する必要がありますが、SwitchBot ハブ2はそのハブミニの上位モデルとなります。
ハブミニとの違いは、Matterに対応していることと、赤外線送信の範囲が約2倍になったこと。そして温度と湿度、照度センサーを内蔵していること。
まずは見た目の違いにもなっている温度計と湿度計そして照度センサーの搭載ですが、本体上に温度と湿度を表示可能。つまり、SwitchBotの温湿度計代わりとしても利用できます。なお、温度センサーと湿度センサーは、本体ではなくケーブルに内蔵されています。これは、本体にあるWiFiモジュールが発熱するので、その影響を避けるためとのことです。
より正確な計測のためにはやむを得ない措置ですが、このため接続には専用ケーブルを利用する必要があります。温湿度センサー部分まででケーブルが分離できると汎用性が高そうなので、ここは今後に期待したいところです。
ハブ2は、ハブミニと同様に赤外線リモコンとしても利用できますが、メインの赤外線LEDのほかに補助用赤外線LEDを6個、受信用モジュールを2個搭載。赤外線の送信範囲はハブミニの約2倍になりました。そのリモコン機能は4800社以上、8万3000以上の型番の製品に対応。半年周期でアップデートを実施し、ハブ2発売後に出てくる新製品にも対応していくとのことです。
このほか赤外線絡みの新機能として、IR Decoding(リモコンの状態同期)機能を搭載します。これまでのハブミニでは、スマートフォン経由で操作すればエアコンの状態を正しくアプリ上で表示できましたが、たとえばスマートフォンで電源を入れたあと、物理リモコンでオフにした場合などにアプリ上ではオンのままで表示されてしまいます。これに対してハブ2では、物理リモコンの信号をキャッチして、アプリ上に反映させることが可能となります。この機能は4月のアップデートで対応予定。なお、いまのところ利用できるのはエアコンのみのようです。
なお、本体画面上にはON/OFFのタッチボタンも搭載されており、設定したシーンをワンタッチでON/OFFすることが可能です。たとえば、すべての照明をONにしたり、OFFにしたりといったことがワンタッチで行えます。
目玉機能とも言えるMatterに関しては、ハブ2がMatterのブリッジデバイスとなることによって、SwitchBotカーテンなどBluetoothのみ対応のSwitchBot製品を、Matter経由でAppleのHomeKitから利用可能になります。
まずは国内のユーザーが多いAppleのHomeKit対応のみですが、今後他のプラットフォームにも対応を検討するとのことです。
このほか面白い機能としては、「エアコンローカル操作」機能が4月予定のファームウェアアップデートで利用可能になる予定です。
これはWiFiが不安定だったり、接続していない状態でもスマートフォンとハブ2がBluetoothで通信し、エアコンを操作できるという機能。
最後に、開発中の製品として防水温湿度計も紹介されました。発売時期などは未定ですが、IP65相当の防水防塵で屋外でも利用できる温湿度計です。デバイス自体に液晶などはありませんが、計測値をハブ2の画面に表示することが可能です。
なお、SB C&Cは2023年1月からSwitchBotの販売代理店の役割を担っており、年内にも全国の家電量販店で1000店舗以上でSwitchBot製品の販売を行うとのことです。