Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、Twitter風SNS「Threads」のユーザー数が、サービス開始から7時間で1000万人を突破したことを、Threadsへの投稿で発表しました。
さらにThreads上でこのSNSが「Twitterよりも巨大になるのか」との問いに対して「時間はかかると思うが、10億人以上が利用する公共の会話アプリが必要だと思う。Twitterにはそうなるチャンスがあったが、上手くいっていないようだ。われわれがそれを上手くできればいいね」と返答しています。
Threadsはまだ”初期バージョン”であり、将来的にはMastodonなど他のSNSと相互対話機能など、機能追加が計画されています。
Metaは以前にThreadsのビジョンはInstagramの良さを受け継ぎ、それをテキストに拡張することだと述べていました。Threads自体は独立したアプリとして提供されるものの、現在のところこのサービスを利用するにはInstagramアカウントを使って登録する必要があります。その際、Instagramのユーザー名は引き継がれますが、プロフィールはThreads独自にカスタマイズすることもできます。
Twitter代替のSNSとしてはBlueskyやMastodonが話題になることが多いものの、両者ともにまだ強力な運営基盤を持つには至っていません。一方、Threadsの場合はすでに数億人のユーザーを持つInstagramとの強い連携という利点があります。
今後、DMなどまだ実装されていないもののユーザーの需要が高い機能が追加され、使い勝手が良くなって行けば、まだまだThreadsユーザーは増加しそうです。
ちなみに、ソーシャルメディアコンサルタント兼業界アナリストのマット・ナバラ氏はThreadsに関し「Twitterユーザーには変化を求める気持ちもあるものの、Meta(Facebook)に対する世論を考慮して検討されるだろう」と今週初めにPA Mediaに述べていました。
Facebookは以前、ユーザーデータを不正にコンサルティング会社のケンブリッジ・アナリティカに提供し、それが政治的に利用されていたことで大きな問題になりました。そのため「ユーザーのなかにはザッカーバーグ氏のやることに対して非常に警戒し、懐疑的に考えている」人もたくさんいるとナバラ氏は述べています。
Threadsはすでに、英国を含む世界100か国以上でダウンロード可能になっています。ただし、EU圏ではユーザーデータの取扱いに関する規制上の懸念から、まだリリース予定が組まれていません。