英国発の新興デジタル製品メーカー Nothing が、スマートフォンの二代目モデル Nothing Phone (2) を正式に公開しました。
特徴的な透明外装と光る「Glyph Interface」はそのままさらに実用的に、性能はSnapdragon 8+ Gen 1プロセッサでより軽快に、本体は側面の金属フレーム部分が細くなり、曲面ガラスでよりプレミアムな印象になっています。
日本国内での発売日は7月25日、公式の Nothing.tech では7月21日より予約を受け付けます。
国内価格は8GB RAM / 128GBモデルで7万9800円、12GB / 256GBモデルは9万9800円、12GB / 512GBは10万9800円。
ハードウェア仕様上の特徴は、初代のミッドレンジ向けから大きく性能が向上した Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1プロセッサ、6.7インチ 2412 x 1080 LTPOフレキシブルOLEDディスプレイは1Hzから120Hzのアダプティブリフレッシュレート対応で省電力化(常時表示では1Hzなど)。
容量が増えた4700mAhバッテリーは45W急速充電対応、15Wワイヤレス充電と、5Wリバース充電(ヘッドホン等へ給電)対応。デュアルSIM構成。
初代より大きく向上した背面カメラはメイン広角が Sony IMX890センサ(1/1.56インチ)の50MP F1.88 広角24mm相当、超広角がサムスンJN1センサ(1/2.76インチ) 50MP F2.2 画角114度。
望遠レンズは載せないものの、2倍超解像ズームには対応します。プロセッサの強化により、AIで被写体を認識・追従する Motion Capture 2.0、8フレームのキャプチャから生成する Advanced HDRなど撮影機能も「フラッグシップモデル」級になりました。
フロントカメラは32MP Sony IMX615センサ。初代の16MPフロントカメラからは大きなアップグレードです。
最大の特徴である、透明外装の下で光る Glyph Interface も進歩しました。背面のカメラまわり、中央のコイル外周、充電ポートから伸びた直線など基本的な配置はそのまま、LEDストリップの分割が細かくなり、通知や音量・充電状況インジケータなど実用的な情報量が増えています。
特に中央の円弧部分は、タイマーの残り時間を視覚的に表示してリアルタイムに長さを変えたり、配車やデリバリーサービスの予測到着時間が更新されるたびに短くなるといったアプリ・通知連動が可能。
いちいち画面を見て通知を確認することなく、伏せたままでも必要な情報や自分で設定した重要な通知だけを過不足なく確認できます。
ついついスマホを見てしまい、その場の体験から切り離されてしまうことへの対策は、画面に映る Nothing OS 2.0でも配慮しています。アイコンはモノトーンを基調に、緊急時などすばやくアクセスが必要なもののみ赤で目立たせるテーマになりました。
純正アプリやウィジェットも Nothing 独自デザインで統一されたものが増え、最小の動作で直感的に必要な操作ができるように配慮しています。
本体の厚みは8.6mmで、初代の8.3mmより実際には厚くなっているものの、側面の金属フレーム部分が1mmほど細くなり、そのぶんは曲面ガラスの膨らみになっているため、デザイン的には薄くなったように見えます。
長さが約3mm (159.2mm から 162.1mm)伸びて背が高くなったこともあり、初代よりもシュッとした印象です。
スマートフォンのディスプレイに枠がないように見せるため、前面に曲面カバーガラスを使う例はよくありますが、Phone (2)の背面は光るGlyph Interfaceとメカニカルな「見せ」外装のうえに曲面ガラスを載せた特徴的なデザイン。
手で持った際の収まりや触感も良く、反射した光も表面張力で膨らんだ水面のような演出効果になっています。
追記(7月14日):画像を追加