キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は7月12日、場所や周囲の環境にとらわれず、快適な会話を実現するという減音デバイス「Privacy Talk(プライバシー トーク)」のコンセプトモデルを発表しました。キャノンMJの企業内起業「ichikara Lab」が、製品化に向けて準備している段階です。
オンラインコミュニケーションが普及し、時間や場所にとらわれずにコミュニケーションが可能となりましたが、オンライン会議などでは声を出す都合上、周囲への配慮が必要です。Privacy Talkは、こうした問題を解決するためのマスク型デバイスです。
装着時に発した声を独自構造の中を通過させることで減音し、周囲にいる人には話している内容が聞き取りづらくなります。
マイクとイヤホンを内蔵しており、オンラインでのコミュニケーションは問題ありません。換気用のファンも搭載することで、通気性を確保しているとのことです。
声を漏らさいないマイクという発想は以前からあり、すでにいくつかは製品化も行われています。
それらの製品と比べると、Privacy Talkはより一般的なマスクの形状となっており、悪目立ちすることはないでしょう。外でイヤホンを装着しながら通話している際にも、周りから独り言を話している怪しい人といった眼で見られることもなくなりそうです。
コンセプトモデルということもあり、実際にどの程度の減音ができるのか、接続方法はどうなるのかなど詳細は未発表。消音ではなく減音を謳っているため、周囲には内容は分からないまでもある程度の声は漏れるのかもしれません。
図書館のような静まり返った空間での利用は難しそうですが、喫茶店などでは周囲を気にすることなく会話ができそうです。会議や通話だけでなく、音声入力やデジタルアシスタントとの会話にも役立つかもしれません。
眼の前にいる相手と対面で、AIボイスチェンジャーを通して話すのも多少は怪しさが抑えられそうです。