マイクロソフトはOpenAIのAI言語モデルを統合したBing Chatを、まもなくサードパーティ製Webブラウザにも提供することを発表しました。
これまでBing Chatは、Webブラウザについては同社のEdgeのみ利用できましたが、ようやく他社ブラウザにも開放されることになります。
他社ウェブブラウザでの Bing チャットは、この発表以前から一部のユーザーを対象にテストとして提供されていました。
マイクロソフトも公式に「我々は他社ブラウザでのテストの一環として、一部ユーザーにSafariとChromeでのBing Chatアクセスを提供しています」との声明を発表。さらに「標準的なテスト手順が完了した後、さらに多くのユーザーにアクセスを拡大することを嬉しく思います」と付け加えていました。
今回のニュースは、Bing Chatの公開から6か月を記念して発表したものです。マイクロソフトは、この半年間に10億件を超えるチャットを行い、7億5000万枚以上の画像を生成したとも述べています。
他社ブラウザでのBing Chat提供は「要約された回答や画像生成などの素晴らしい価値を、より多くの人々にお見せできます」「ユーザーはBingの素晴らしい機能のほとんどを利用でき、わが社も様々なブラウザの垣根を越えてお客様のニーズに応えるために最適化を続けます」と約束しています。
が、その後に「最高級のBing Chat体験をお楽しみ頂くためには、Microsoft EdgeブラウザでのBingのご利用を引き続きお勧めします」とも付け加えています。要するに、他社ブラウザでのBing AIチャットはEdge版よりも機能を制約しているというわけです。
実際にEdgeでは1セッション当たりの会話ターン数(ユーザーの入力とBingの回答がセットで1ターン)も最大5回である上に、Edgeをダウンロードするよう勧めるポップアップが表示されます。
Edgeを使うよう新規ユーザーを誘う施策ですが、それでもお試しで使う分には十分かもしれません。