「ポケモンGO Fest 2023:大阪」参戦レポート。運営は過去最高、スマホも熱で止まる猛暑期の開催は疑問

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岡安学

eスポーツ関連とデジタルガジェットを中心にWebや雑誌などで活躍中。近著に秀和システム刊「最新eスポーツの教科書」、技術評論社刊「図解即戦力 ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書」

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8月4日~6日の3日間、大阪にて『ポケモンGO』のリアルイベント「Pokémon GO Fest 2023: 大阪 (ポケGOフェスト)」が開催されました。参加チケットは事前に販売され、発売数日で売り切れる相変わらずの人気っぷりです。

ポケGOフェストでは、公園などの指定されたエリアを探索し、特別なスペシャルリサーチを行ったり、特別に登場するポケモンをゲットしたりすることができます。万博記念公園内で行われる公園探索と、メガレックウザを始めとするレイドバトルやポケモンゲットを目的とする大阪市内および吹田市内で行われる市街地探索の2部構成となっており、公園探索を午前中に行うか午後に行うかの選択もでき、参加者の集中も避けられていました。

実際に参加してきたので今回はその模様をお届けします。ちなみに今回のポケGOフェストは世界3都市で同時開催。大阪と同様のイベントがイギリスのロンドン、アメリカのニューヨークでも行われています。

▲万博記念公園駅のホームドアには『ポケモンGO』のロゴが
▲駅構内にはのぼりが立っており、徐々にお祭り気分が高められてきます
▲駅から会場までは他の観光客の迷惑にならないよう、専用レーンで誘導していました

公園探索の会場となったのは万博記念公園。園内が「暗いジャングル」「妖精の森」「氷の平原」「火山の島」の4つのエリアに分けられており、それぞれの場所に移動すると指定されたポケモンが出現します。例えば、暗いジャングルでは、ズバット、モンジャラ、ヘラクロス、ハブネーク、ミノムッチ(くさきのミノ)、スコルピ、チョロネコ、フシデ、モノズ、バケッチャ、シズクモが出現します。これらのほとんどで色違いのポケモンが出現し、しかもその確率はかなり高め。さらに全エリアに紫色冠をつけたピカチュウとアンノーン(A、D、I、M、N、O、!)とシンボラーも出現します。アンノーンは正時(1時間ごとの00分)に大量発生しました。

▲ポケGOフェスト用の万博記念公園マップ。かなり広いです

特別なタスクも公園用と市街地用に分かれており、公園用のタスクをクリアすると、ディアンシーがゲットできるようになっていました。公園内でピカチュウサンバイザーとポストカード、ステッカーが配布されていたのは、リアルイベントならではのプライズです。

▲いつものピカチュウサンバイザーも配布。ちゃんとポケGOフェスト大阪のロゴ入りです

さて、筆者がイベントに参加したのは二日目にあたる8月5日。比較的気温が上がらないであろう午前中に公園探索をしようと考え、午前の部を選択しました。まあ、5日の大阪の気温は35度超え、すでに朝から暑かったので午前を選択した利点はあまりない感じでしたが。

万博記念公園はかなり広く、芝生なども多いので太陽を遮蔽するものが点在する木々くらいでした。しかし、エリアごとに休憩スペースのテントがあり、ミストを出す扇風機を用意してくれていたので、休み休みプレイをし、事なきを得た感じです。

ただ、やはりプレイしているときは暑く、スマートフォンが何度も高熱で停止してしまう始末。やはり、この時期の野外イベントはスマートフォンに優しくないです。今回のイベントのために背中にファンがついた空調服を購入して使っていましたが、この空調服がなければかなりやばかった気がします。空調服を着ている他の参加者も結構見かけたので、日本では数年後に"夏は空調服がデフォ"になりそうです。あとは、公園内で水とお茶を無料配布してくれていたのがかなり助かりました。

▲エリア毎にゲートが用意されており、ここでも高揚感が高まります
▲朝から気温は高く、木陰を見つけたらとりあえず休憩します
▲同じチーム同士で交流ができるチームラウンジです
▲水と麦茶が無料で配布されていました
▲エリアをイメージしたフォトスポットが各エリアに設置されていました
▲休憩テントにはミスト付きの扇風機があり、クールダウンできました

ポケGOフェストといえば、出現率が高まった色違いポケモンを集めることも目的のひとつです。今回は、紫色の冠をつけたピカチュウと、カバンを持ったプテラが特殊なポケモンなので、とりあえずはこれを狙います。あとは片っ端から捕獲しまくって、色違いを探します。

公園では4時間半プレイできるのですが、始めの2時間は色違いがまったく出てこないという体たらく。もしや、まったく捕獲できないのでは? と焦りだした矢先に目的のひとつである紫色冠をつけたピカチュウが光ってくれました。立て続けにペロッパフの色違いもゲットします。最終的には公園で6匹の色違いゲットとなりました。

▲最初にゲットした色違いポケモンは「紫色冠をつけたピカチュウ」でした
▲公園では結局6匹の色違いポケモンをゲット
▲巨大バルーンのピカチュウと太陽の塔

そういえば、スペシャルリサーチの大阪公園探索ですが、最初のタスクが「ギフトを3つ送る」となっていて、ポケモンの捕獲を優先していたら、すっかりギフトを送るの忘れていました。公園探索時間が終わったあとあわてて、ギフトを送ったんですけど、次のタスクが「暗いジャングルでポケストップを5回まわす」など、公園の各エリアでしかできないもので公園にもう入ることはできないので、完全に詰みですね……。スペシャルリサーチは期限が設定されていなくて、自分のペースでできるって思い込んでいたのもあって、やらかしました。

昨年の「Pokémon GO Fest 2022 Sapporo」でもこんなタスクあった気がするなぁ。なんにせよ、スペシャルリサーチに場所や時間限定となるものを用意するのはトラップなのでやめてほしいです。まあ、ディアンシーは後に誰でも参加できるスペシャルリサーチで登場すると思うので、それまでお預けですね。

公園での探索のあとはそのまま吹田市内で市街地探索をするか、大阪市内まで移動して市街地探索するかのどちらかになります。せっかくなので、大阪市内も訪れておこうと思い、なんか良さげな感じがする心斎橋へ。そこそこジムが立っているのでレイドバトルには事欠くことがなさそうです。レイドパスは最大9枚までゲットできるので、とりあえず片っ端からレイドバトルに参加しました。

目玉はメガレックウザですが、それ以外にも、イベルタルやクレセリア、ゼルネアスも登場していたのでこちらも狙い目です。結果的には色違いは出なかったんですが、捕まえたポケモンの背景が大阪をイメージしたロケーションカードになるので、これはこれで良い感じです。

▲大阪市内に移動する前に、万博記念公園駅の近くにあるららぽーとで行われたピカチュウグリーティングの様子を観てきました。先着順でピカチュウと撮影できるコーナーです

市街地探索では公園探索で出現したポケモンも登場します。エリアに関係なく、すべてのポケモンが出るので狙いうちはできないですが、ある意味、移動せずにどんなポケモンも出てくるのは楽と言えます。ちなみに正時になると、アンノーンが大量発生するのは市街地でも一緒です。で、市街地でも色違いポケモンはゲットできるので、公園探索とほぼ同数の5匹を確保しました。

イベントとしては概ね問題なく開催され、楽しめました。初日にNTTドコモの通信障害が発生したのとの話もありましたが、翌日には中継車が強化され、Wi-Fiスポットができるなど、素早い対応だったようです。運営側でさまざまな対策をとっていたこともあって、これまでで最高レベルのイベントだったのではないでしょうか。

一方で、やはり日本の夏の暑さに位置ゲーのリアルイベントは無理があるということが再確認できた感もあります。熱中症になった人もいたようですし、スマホがうまく動かなくなる事例も散見されました。それも踏まえて、今後は晩秋か初春あたりで開催してほしいところです。ただ、グローバルイベントなので、他の地域がそれに合わせられるかが微妙ですけれど。

▲大阪市内で見つけた「ミャクミャク様」のピクチャーマンホール
▲2日目には中継車の数も増え、通信状態は強化されていました
▲イベントには海外からの参加者も多く、世界的なイベントであることを再確認させられました

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《岡安学》
岡安学

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