元TwitterことXは、タイムライン上のニュース記事リンクから見出しやテキストを削除し、記事のリード画像のみを表示する予定です。
当初は米ビジネス誌Fortuneが社内資料を見たとして報じ、Xオーナーのイーロン・マスク氏が事実だと認めました。
マスク氏は「これは私が直接命じたことだ。美観を大きく向上させるだろう」とコメントしています。
Fortune誌のKylie Robison記者は、変更後はどのように見えるかをX上で説明しています。
システム変更前の現在では、ニュース記事のリンクはモバイル版では左のように、デスクトップでは右のように見えています。リード画像の下に見出しや記事の要約が表示されていますが、これら「画像の下にあるテキスト」を全て撤去するというわけです。
Robinson氏は「イーロンは、記事がスペースを取りすぎていると考えている」とも述べています。さらにFortune本誌は、マスク氏は「この変更はクリックベイト(ユーザーの興味を惹いて閲覧者数を増やすため、扇情的なタイトルを付けること)を抑制するのに役立つと考えている」との推測も伝えています。
(本文に見出しを書けば同じことなので、クリックベイトを抑止する効果をどこまで本気で主張しているかは微妙なところですが)
また、いつ展開するか、具体的な時期の確認は取れていないとのことです。
ちょうどマスク氏は、「もしあなたがジャーナリストで、より自由な執筆や高収入を望むなら、このプラットフォームで直接に記事を公開しよう!」と呼びかけたばかりです。
ニュース記事へのリンクからできるだけ情報を減らし、投稿の本文に見出しや内容を書かせることで、Xを外部メディアへの導線とするかわりにニュース記事もプラットフォーム内で完結させ、あらゆるサービスを提供するスーパーアプリへの布石とする意図もあるのかもしれません。