Googleの新型スマートフォンPixel 8とPixel 8 Proは、10月4日午後11時(日本時間)の「Made by Google」イベントで正式発表される見通しです。両モデルはGoogleストアのトップに「まもなくお披露目」とクローズアップされ、すでに背面カメラバーなどの外観は公開しています。
そしてPixelシリーズと言えば、GoogleのAI技術との組み合わせで多彩な機能を実現するカメラでしょう。著名リーカーが、同社が公開予定だというプロモーション動画と、Pixel 8シリーズ搭載カメラの詳細なスペックと称するデータを公開しています。
Pixel関連情報で信頼性の高いKamila Wojciechowska氏は、インドメディア91mobilesに公式プロモ動画とカメラの仕様リストを提供しています。
新機能のなかで特筆すべきは「Magic Editor」でしょう。今年5月のGoogle I/Oにて、「今年後半に一部のPixelスマートフォン向けに早期アクセス提供」として予告していた機能です。
Magic Editorは、消しゴムマジック(Magic Eraser)の超強化版。単に邪魔なものを消すだけから、被写体を移動したり、天気を変えることをAIにより可能としています。
プロモ動画では、メリーゴーランドに乗った家族の写真を3枚撮影し、それを元にして全員が笑顔でカメラ目線となった写真を合成しています。また背景に写り込んだ人やオブジェを消した後、被写体を移動させたり、真昼の空を夕焼けに置き換えたり、スマホ単体で写真を自由自在に加工できることを披露しています。
さらに低照度のもとでの動画用の夜間撮影モード、肌色の調整などの機能も追加。また音声版消しゴムマジックこと「Audio Magic Erase」、つまり動画内の音を識別して「ノイズ」「人の声」「音楽」のスライダーにより音のバランスを変更できる機能も紹介しています。
これは以前、別の公式プロモ動画と称するものが流出していました。
今回の動画ではシャッター速度やISO感度、フォーカスをスライダーで調整できる機能も紹介しています。
Kamila氏はX(Twitter)でも、Pixel 8シリーズのカメラ仕様表を公開しています。
それによれば、Pixel 8 Proには画角125.5度の48MP(4800万画素)超広角カメラと48MP望遠カメラが搭載。超広角カメラの画素数は、前モデルの12MP(1200万画素)の4倍以上となっています。またPixel 8の超広角カメラは12MPに据え置きながら、画角が114度から125.8度に拡大されています。
以前Kamila氏は、Pixel 8とPixel 8 Pro共にメインカメラ用に新型センサーを搭載し、大幅に強化されると予想していました。
これまでの噂を総合すると、Pixel 8シリーズはカメラがハードウェア・ソフトウェアともに目覚ましく進化するはず。「Made by Google」イベントでの正式発表を、楽しみに待ちたいところです。