ハイテク製品の分解でおなじみの修理業者iFixitが iPhone 15の分解動画を公開しました。
iFixitはハイテク製品の修理をユーザーみずから、あるいはサードパーティの修理業者に依頼できるべきという「修理する権利」を推進する団体の1つ。iPhoneなど新型スマートフォンが発売された直後に分解し、修理しやすさを調査報告することを常としています。
今回の動画は、5分強と短めのものです。ただし、デジタルマイクロスコープDSX1000の最大7000倍率により、筐体や接着剤、Dynamic Island(画面上部の楕円状スペース)やバッテリーコネクタ、Taptic Engine(振動を発生するユニット)内部の磁石まで、あらゆる部分をズームインしています。
iPhone 15のProではない標準モデルの内部設計は、昨年のiPhone 14とほとんど変わっていません。iPhone 14の米国版(eSIM専用)は物理SIMトレイ部分が埋められていましたが、そこはiPhone 15も同じです。
iPhone 14/14 Plusは背面ガラスだけを取り外して交換しやすくなっており、iFixitから高い評価を受けていました。今年は、基本設計をほぼそのまま踏襲しているようです。
今回注目すべきは、iPhone 15に搭載された4800万画素のメインカメラが、iPhone 15 Pro Maxと画素数は同じながらも、クアッドピクセルセンサーが異なることを明らかにした点です。
すなわちiPhone 15のクアッドピクセルセンサーは、iPhone 15 Pro Maxよりも約22%小さくなっている、ということ。これは取り込める光の量が少ないため、iPhone 15は低照度での撮影に弱い可能性があることを意味しています。
iPhone 標準モデルに先立ち、iFixitはiPhone 15 Pro Maxの分解動画も公開しています。そちらはiPhone 15 Pro Max専用のテトラプリズム望遠カメラを確認しつつ、その他のメインカメラおよび超広角カメラはiPhone 14 Pro Maxと同じように見えると指摘。興味のある方は、今回の動画と合わせて観ることをお勧めします。
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