トヨタ、FJ40ランクルをモチーフに月面車の技術を導入した「Baby Lunar Cruiser」コンセプトを発表

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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JAXAとともに有人月面車「Lunar Cruiser」を開発中のトヨタが、この月面車と1960年代に米国で開発されたFJ40ランドクルーザーのデザインを融合させたコンセプトカー「Baby Lunar Cruiser」を発表しました

このコンセプトカーは、1973年にトヨタ初のアメリカ西海岸デザインスタジオとしてカリフォルニア州エルセグンドに設立されたCALTY Design Researchが、設立50周年を記念してデザインしました。

1978年以来ニューポートビーチに拠点を置くこのスタジオは、1978年の2代目セリカをはじめ、最新のトヨタ・タコマ2024年モデルに至るまで、長らくトヨタの市販車や未来的デザインを持つコンセプトカーのデザインを担ってきました。

現在のCALTYでは、社内および社外デザイナー、CMF(Color, Material, Finish)デザイナー、クレイモデラー、デジタルスカルプター、ビジュアライゼーションスペシャリスト、ペイントスペシャリスト、CAD/CAMスペシャリスト、研究/企画といった多様なチームが作業しています。

トヨタのチーフブランディングオフィサー兼デザイン責任者サイモン・ハンフリーズ氏は、「自動車時代からモビリティ時代への旅を続ける中で、CALTYは常に最前線にいます」と述べました。

今回のBaby Lunar Cruiserは「オリジナルのFJ40ランド クルーザーのデザインヒントと、惑星間探査機の未来的な機能を融合させたもの」「地球とその先の荒地を征するための設計」と紹介しています。

あくまでコンセプトデザインであるため、技術的な仕様の詳細は提示されてはいませんが、概要としては電動式のパワートレインを搭載し、運転は2本のジョイスティック操作で行うようになっているとの説明です。

ほかにも、タイヤにはエアレスタイプを採用し、中空タイヤのようなパンクのリスクを回避しつつ機動性を確保。ボディ周囲にはカメラアレイおよびLiDAR、レーダーといったハードウェアを搭載します。

また外面にはガラス製キャノピー、室内にはパノラマARダッシュボードを備え、外界を広々と見渡せるようになっています。


《Munenori Taniguchi》
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