マイクロソフトは、公式にライセンスされていないXbox向けアクセサリーの使用を禁止する措置を講じています。
ゲーム情報メディアのGame Rantによれば、Xboxではこれまで、マイクロソフトが認証していないサードパーティ製のアクセサリーも問題なく使用できていました。しかし現在、一部の未認証デバイスをXbox本体に接続すると、そのアクセサリーが認証されていないことを示すメッセージとエラーコード「0x82d60002」が表示されるとユーザーが報告しています。
このエラーコードが表示された時点では、これらのアクセサリーはまだ使えます。ただし、その時点から2週間が経過すると、今度はエラーコード「0x82d60003」が表示され、そのアクセサリーは使用できなくなるとのこと。たとえばこの記事執筆時点(10月30日)でこのエラーコードが表示されたのであれば、14日後の11月12日には、そのアクセサリーが使えなくなるということです。
マイクロソフトの広報は、この件に関して10月30日にコメントを出し「Microsoftおよびその他のライセンスを受けたXboxハードウェア パートナーのアクセサリは、パフォーマンス、セキュリティ、および安全性の品質基準に基づいて設計および製造されています。承認されていないアクセサリはXbox コンソール(Xbox One、Xbox Series X/S)でのゲーム エクスペリエンスを損なう可能性があります。プレーヤーは、アクセサリが不正であることを示すポップアップ警告が表示されます。最終的には、コンソールのゲーム体験を維持するために、不正なアクセサリの使用がブロックされます」と述べました。また、エラーコードが表示されて使用できなくなったアクセサリーについては「その販売店またはメーカーに連絡してサポートを受けることをおすすめします」としています。
マイクロソフトがこのような措置を講じる理由としては、ゲームを不正に簡単にしたり、オンライン対戦ゲームを有利にするチートデバイスの存在が挙げられます。たとえばコンバーターと呼ばれるチートデバイスを使用すれば、Xbox用のFPSゲームでPC用のマウスとキーボードが使えるようになり、マウスならではの精密なエイミングとゲーム機のコントローラー向けに用意されたエイムアシストの両方の利点が享受でき、正規のコントローラーを使用するプレイヤーよりもゲームが有利になります。今回の措置により、それらのチートデバイスがXbox本体で使えなくなることが考えられます。
Xbox用の優れたサードパーティ製アクセサリーは、多くがすでにマイクロソフトによって認証されたものであるため、多くのプレイヤーには影響がないかもしれません。ただ、正式に認証を得ていないもののなかにも、チート目的でないアクセサリー、たとえば格闘ゲーム向けのスティックコントローラーや、レーシングゲーム用のステアリングコントローラーなどもあり、そうした製品も影響を受けています。
サードパーティのゲームアクセサリで知られるBrook Gamingは、同社の製品の一部に「接続されたアクセサリは認証されていません。」というエラー メッセージが表示されるとして「潜在的な解決策を特定するため尽力」するとし、アップデートが提供できるようになれば公式コミュニティに通知すると述べています。またウェブサイトでも同じ内容を掲載しています。
一方Windows Centralは、これまでに発売されている認証済みのアクセサリーの多くは有線の製品でしたが、マイクロソフトの計画に詳しい関係者から得た話として、今回の措置は「マイクロソフトが承認済みのサードパーティ製ワイヤレスXboxコントローラーのプログラムを拡大することに関連している可能性がある」と伝えています。