AIプログラマーは24時間耐久プログラミングが好きなの? GPT4新機能にときめいたあなたは参加したいかも(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

11月4日、「第一回AIフェスティバル」というイベントがベルサール秋葉原で開催されました。このイベントは2つのコンテストを含んでいます。一つは、AIプログラミングハッカソンである「第一回 24時間AIハッカソン」、もう一つは、AIアートを競う「第二回AIアートグランプリ」です。

さらに、2つのトークショウも加わり、午前11時から午後5時までという、「フェス」を冠しても違和感のない大掛かりなイベントとなりました。筆者はこのイベントのオープニングアクトであるトークショウに第一回AIアートグランプリ受賞者として登壇し、その後に「第一回 24時間AIハッカソン」のプレゼンテーションと審査結果発表が行われたのでした。

24時間AIハッカソンが11月に2回も開催されるなんて

9チームが競う「第一回 24時間AIハッカソン」は、前日である11月3日から、「楽」をテーマにスタート。

参加チームは、一部は寝袋を持ち込んで、睡眠もそこそこにディスカッションとプログラミングに打ち込みました。

結果は、「エムニ」チームによる、ブレスト発散サポートアプリ「B8」という超実用的なプログラムが優勝だったのですが、個人的にインパクトが大きかったのが、準優勝を獲得した「何でもは知らないわよ。2022年1月までのことだけ。」という、羽川翼的チーム名です(準優勝のもう1チームは「チームDUAL」)。

11月6日にOpenAIが新バージョンのGPT-4 Turboを発表し、そのトレーニングデータがアップデートされて2023年4月までになったことから、このチーム、次に24時間AIハッカソンに参加するときには「何でもは知らないわよ。2023年4月までのことだけ。」に変える必要が出てきましたね。ユーザーがカスタム版のChatGPTを開発できる「GPTs」も発表され、AIモデル開発が大幅に容易になり、門戸が広がりました。こうなると、この新しいGPT4に対応したAIプログラミングを競う場も欲しいところです。


GPT4新機能に対応した24時間耐久ハッカソンが早くも登場(賞金10万円)

そんなニーズに応えるハッカソンが早くも登場しました。会期は11月17日から18日。「GPT4ハッカソン24耐」がそれです。主催はmemeplex、後援社団法人ファウンデーション。AI研究家の清水亮さんによる発案で、優勝者にはNVIDIAのA100(80GBメモリ)を1日丸ごと使える権利、そして賞金10万円が与えられます。

11/17-18 GPT4新機能を活用するハッカソンを開催します!A100 80GB貸すよ

AIでプログラマーは楽になるかと思いきや、24時間プログラミングし続けるという過酷なイベントが次々と生まれる矛盾はさておき、マルチモーダルで高性能なGPT-4をフル活用したAIアプリ開発を実践するチャンスといえます。

というわけで、第二回AIアートグランプリについての感想は次回コラムでお届けします。概要については、筆者が自宅取材されたパートも含む、NHK「サタデーウオッチ9」でまとめて見ることができますので、そちらもどうぞ。

《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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