DJIから登場した小型ジンバルカメラの新機種「OSMO Pocket 3」。各方面からの評価も高いのですが、実際にイベント取材の現場でどれだけ使えるでしょうか?
今回は実戦投入レポートということで、「Inter BEE 2023」(国際映像機器展)をOSMO Pocket 3だけで取材してみました。
オープニングカットは自撮り棒とミニ三脚の組み合わせて自立させて撮影。フェイストラッキングで会場に向かう姿を追従させています。
小型軽量なので三脚もコンパクトにまとめられますが、転倒防止用に下部にウェイトを装着しました。
今回お借りしたのはクリエイターコンボなので広角レンズも付属しているのですが、本体のみでも2人横並びで画角に収まります。
ざわついた会場内ではワイヤレスマイクが良い働きをしてくれました。
1インチセンサー搭載ということで明るく背景もきれいにボケてくれます。オートフォーカスも優秀なので製品にぐっと寄って撮影して際立たせることができます。
展示で一番興味深かったのはMeta Reality Labs Researchブースの「可変焦点ディスプレイ実験機」です。
体験時はマニュアルフォーカスでしたが、アイトラッキングで見ている被写体にピントを合わせてくれるというVRヘッドセットの実験機。近くを見ている時には背景がボケ、逆に背景を見ている時には手前の物体はボケて見えます。実際の目で見ている近い感覚で、目の負担も少なくより自然な印象です。プロトタイプということで視野角は狭かったのですが、今後の開発に期待したい技術です。
国際映像機器展ということもあり、OSMO Pocket 3は会場内でも注目されていました。
いろんな方から興味津々にお声がけいただきました。スペックだけでなく口コミでの評価も高いようです。
閉館まで取材をしていたら外は暗くなっていたので、夜の作例も撮ってみました。
肉眼では暗い場所だったのですが、メチャクチャ明るくキレイに撮影できていて驚きました。ソフトウェアの手ブレ補正ではないので、こういった暗い場面でもスムーズな撮影ができますね。
こまめに電源を切りながらの使用でしたが、本体内蔵バッテリーだけで6時間近くの取材ができました。
クリエイターコンボにはバッテリーハンドルも付属しているので、長時間の撮影でも安心です。
Vlog撮影との相性が抜群なのはもちろんですが、イベント取材でも活躍してくれそうです。
今回使用したOSMO Pocket 3 クリエイター コンボは9万6800円。縦動画撮影にも対応しているので、ショート動画クリエイターにもおすすめです。