ユニークなVR機器で知られるシフトールが、防音Bluetoothマイク『mutalk』の新たなオプションパーツ『ノーズカバーマウスパッド』の予約受付を開始しました。
標準状態の mutalk が口だけを覆うのに対して、ノーズカバーマウスパッドは大きく口と鼻を覆うことで、mutalk で発生していた「鼻が詰まったような声」を抑え、濁音をより聞き取りやすく伝えられるようになります。
シフトールの mutalk は、円筒状の本体とシリコーンゴム製のマウスパッドで口を覆い、内部のマイクで音を拾うことで、自分の声を周囲に漏らしにくく、また周囲の騒音が入りにくくなる製品。
「現実で聞かれたら生きてゆけないような会話をVRChat内でするためのデバイス」等、口さがない表現をする向きもありますが、電話やオンライン会議のために外出先で個室を探して慌てたり、夜中に話の内容が漏れていないか不安になるといった状況を解決するアイテムでもあります。
会議や通話、深夜のゲームやいかがわしいメタバースに向いた mutalk ですが、口だけを覆う形状から、どうしても鼻が詰まったような声になる課題がありました。
話の内容さえ伝われば良い、あるいは音声入力などの使い方ではさほど問題ありませんが、動画配信や声のコンテンツ収録など、声質自体や聞き取りやすさが重要な場合は困ったことになります。
新たなオプジョンパーツのノーズカバーマウスパッドは、鼻も含めて覆うことでこの問題を軽減する製品。販売中の mutalk に含まれるマウスパッドと交換して利用します。
シフトールCEO岩佐氏の表現では「mutalkがめちゃんこ高音質になります!」
鼻声を抑止できるなら明らかにこちらのほうが良いように思えますが、通気孔が増えることなどから若干防音性能が落ちるほか、マイクのある空間に鼻もつながることで今度は呼吸音を拾いやすくなる問題も発生します。
これについては、NVIDIA Broadcastのようなノイズキャンセル効果を持つソフトウェアと併用することで軽減できるとのこと。
NVIDIA Broadcast は汎用性のあるPCアプリですが、このほかオンライン会議サービス等などでは同等のノイズキャンセル機能をアプリ側が備えていることもあります。
使った場合・使わない場合のサンプルはこちら。
mutalk用ノーズカバーマウスパッドは、吸湿クッションとセットで1980円、11月中の初回予約限定価格では1580円。mutalk本体は1万9900円で販売中です。
マスクのような形状の防音・原音デバイスとしては、キヤノンMJの「Privacy Talk」も先行販売中。
Privacy Talk はイヤホンも一体化すること、マスク内が蒸れにくいよう換気ファンを内蔵することなどが特徴です。
着用イメージではカバーのマスクが大きく鼻も覆っていますが、Privacy Talk本体はノーマルの mutalk と同じく口だけを覆う仕組みで、やはり鼻濁音は苦手としています。