Apple Vision Pro、米国での発売は2024年2月?中国工場でフルスピード量産中、ストア従業員も研修開始か

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルの空間コンピュータことMRヘッドセット「Apple Vision Pro」は、当初「米国では2024年の早い時期に発売」と述べながらも、具体的にいつになるかは言及しませんでした。


その後に、アップル社内で準備が遅れており、3月頃に発売すると著名ジャーナリストが主張。あくまで米国での話ですが、日本を含む他の地域ではそのあとということで、国内でも関心が集まっていました。


そんななか、アップルの未発表製品に詳しいアナリストが、Vision Proは2024年1月下旬から2月上旬の発売となる可能性が高いと述べています。

アップルのサプライチェーン情報に精通するMing-Chi Kuo氏は最新レポートによれば、現在Vision Proは量産に入っており、2024年の第1週に大量出荷が始まる見込とのこと。そのスケジュールに基づけば、上記の発売日になる可能性が高いと説明しています

また同氏は2024年内のVision Pro出荷台数が約50万台と推定。以前にも、マイクロOLEDディスプレイを供給するソニーの製造能力から考えて、年間45万台以下しか作れないとの試算もあり、そのためにマイクロOLEDの供給元を中国メーカーに切り替えることを検討中と報じられていました。つまり、当分は生産台数に制約がありそうです。


今回のKuo氏の報告は、先週のBloomberg報道 に続くものです。

ほかにもアップルの内情に詳しいMark Gurman記者いわく「新型ヘッドセットの生産は中国の施設でフル回転しており、数週間前から行われている」とのこと。アップルの目標は「1月末までに顧客向けのユニットを準備することで、小売店でのデビューは翌月(2月)」だと述べていました。

Vision Proの販売は当初アップル直営店のみ、完全予約制であり、2025年までは非直営店での販売は想定していないとの報道もありました。


ストアの従業員は「1人1人に合わせてVision Proをカスタマイズ」する必要があり、フィッティングが悪ければ最終的にユーザーの体験を台なしにしてしまう可能性があることが理由です。そのため、アップルは従業員向けに2日間の研修を行う予定と伝えられています。

単にVision Proというモノだけでなく、直営店のスタッフを教育する必要もあるため、日本を含めた米国以外での展開は、しばらく先のことになりそうです。

《Kiyoshi Tane》

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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