PS5システムアップデート配信、純正イヤホンPULSE ExploreにサイドトーンやEQ追加。2月発売のPULSE Eliteも対応

ゲーム Sony
Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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ソニー・インタラクティブエンタテインメントSIEが、PlayStaiton 5の新たなシステムソフトウェアアップデートを配信しました。

12月に発売した純正イヤホン PULSE Explore や、2月発売予定のヘッドホン PULSE Elite で使えるサイドトーン(チャットで自分の声が聴こえる機能)や、ゲームにあわせて設定できるイコライザ、他の機器からPS5に素早く切り替えられる機能などが加わります。

配信が始まったPS5システムソフトウェアのバージョンは24.01-08.60.00。公式の主なアップデート内容は、

パーティーに新しい機能を追加しました。
[パーティー]タブに、過去に参加したパーティーの一覧が表示されるようになりました。 [最近]の一覧からパーティーを選んで、同じパーティーを簡単に再開できます。

PULSE Explore™ ワイヤレスイヤホンのデバイスソフトウェアを更新しました。
・サウンドEQが使えるようになりました。
・ボイスチャット中に自分の声を聞こえやすくするサイドトーン機能が使えるようになりました。
・過去に接続したPULSE Explore ワイヤレスイヤホンがPS5の近くに認識された時に、通知が表示され、すばやく接続できるようになりました。PCなど別の機器で使用していたヘッドセットやイヤホンを、簡単にPS5に接続できます。

システムソフトウェアの動作の安定性を改善しました。
一部の画面でメッセージや操作性を改善しました。

PULSE Explore は、12月から販売中のSIE純正PS5用イヤホン。

完全ワイヤレスイヤホンとしてはまだ珍しい平面駆動式ドライバを採用するほか、独自の低遅延無線オーディオ規格 PS Link に対応すること、Bluetoothとの同時接続も可能でPS5でゲームしつつスマホアプリで通話等もできる点が特徴です。

サイドトーンはボイスチャットでマイクに入った自分の声を聴いて自然に会話できる機能。これがないと自分が適切な声で喋っているのか、聞き取りづらい小さな声なのか一人だけ大声でミュートされまくっているのか分からず、喋りづらくなります。(相手にとってどう聴こえているかはまた別の話ですが。)

サウンドEQは低音域から高音域まで5バンドを調整して自分好みに、あるいはゲームにあわせて設定できる機能。エンジン音を馬鹿みたいに体感したいときや、リロードや足音といった特定の音を少しでも持ち上げたいとき、高音が強くて苦手といったときに使えます。

高級なゲーミングヘッドセットにはもっと細かく設定してヘッドセット側に保存・切替できるようなものもありますが、PULSEシリーズはソニー純正だけにシステムソフト側が機器を識別して対応する点が有利です。


もうひとつの「近くのPULSE Explore通知」は、低遅延規格PS Link 接続を通知から切り替えられる機能。

PULSE Explore および2月発売のPULSE Elite が対応するPS Link は、一般的なBluetooth接続よりも大幅に低遅延で接続できますが、PS5本体は発売されたばかりの新型もネイティブでは対応していないため、付属または別売りのUSB A接続ドングルが必要です。要は従来のUSB無線式ゲーミングヘッドセットと同じようなもの。

ネイティブでPS Linkに対応するPlayStation Portal リモートプレーヤーとはそのまま、追加でUSBドングルを購入すればPCやスマートフォン等でもPULSE Explore / PULSE Elite と接続できます。

複数の機器でゲーミング向きの低遅延接続ができることが魅力ですが、PS Link接続先が複数ある場合、ドングルの先にある小さなボタンを押して手動で切り替える必要がありました。

「過去に接続したPULSE Exploreを近くに検出したら通知」は、わざわざPS5に接続したドングルまで近寄ってボタンを押す必要なく、ソフトウェア側から接続できる便利機能です。

(複数機器にドングルを接続していても、ひとつの機器しか電源が入っていなければそちらに優先でつながるため、毎回ドングルのボタンを押す必要があったわけではありませんが)

イコライザやPS Linkまわりの新機能は、2月発売予定の新型純正ヘッドセットPULSE Elite でも利用可能。

PULSE Elite は現行のPULSE 3Dが微妙に変わっただけのように見えますが、よりブ厚く快適になったイヤーパッド、「バーチャル」ではなく物理的に口の近くに来るブームマイク、スナック菓子の袋をガサガサ言わせても相手に聴こえないマイクのAIノイズキャンセリング、そしてPULSE Explore と同じ平面駆動(プレーナーマグネティック型ドライバ)採用など、全面的にグレードアップした製品。

短時間ながら実機を先行体験した際は、ようやくPS5でも迷わず勧められる純正ヘッドホンが出たと嬉しくなる仕上がりでした。(外でも使いやすいExploreにするか、大きなEliteにするか、両方で使い分けるかは悩みどころですが)。

オーディオの迫力や繊細さも印象に残りましたが、何より現行のPULSE 3Dではとても正気でデザインしたとは思えないボタン類が、触覚で区別できるようになり、直感的に操作しやすくなっていた点が好印象です。


《Ittousai》
Ittousai

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