米Amazonは2月2日(現地時間)、ショッピング向けのAIアシスタント「Rufus」を発表しました。米国でAmazonのモバイルアプリを利用する一部ユーザーに対してベータ版が提供開始されており、今後数週間のうちに米国のさらに多くのユーザーに展開されるとのことです。
AmazonのAiアシスタントといえばAlexaですが、Rufusはショッピングに特化した生成AIを利用したチャットボット。Amazonの製品カタログやレビュー、コミュニティのQ&A、そしてウェブ上の情報に基づいてトレーニングされており、ユーザーからの質問に対して回答を行います。
リリースとともにアップされた動画では、「ドリップ式とハンドドリップ式のコーヒーメーカーを比較してほしい(compare drip and pour-over coffee makers)」という質問に対して、いくつかの製品を挙げながらそれぞれの違いを説明。「どちらのほうが洗うのが簡単か(which easer to clean)」という追加の質問に対しては、「一般的にはドリップ式のほうが簡単」と回答しています。
ほかにも、「このジャケットは洗濯機で洗えますか?」「このコードレスドリルは持ちやすいですか?」などの製品についての質問に対しても、製品説明やレビューなどから回答を生成します。
フェイクも多いレビューを参考するという時点で、正確な回答が得られないのではという心配もありますが、少なくとも米AmazonではAIでフェイクレビューの判定を行うなど、対策は行っている様子。
Rufusの回答をそのまま鵜呑みにはできないかもしれませんが、自分で調べる手間が多少は省けそうです。
なお、現時点では米国以外での展開について言及はありません。