TikTokは、今週新たにUniversal Music Publishing Group(UMPG)と契約する作曲家および作詞家の楽曲を削除すると発表しました。
TikTokは先月、Universal Music Group(UMG)との著作権料に関する争いにより、関連する楽曲をサービスから削除していましたが、その対象範囲がさらに拡大する格好となります。
TechCrunchによると、UMPGが契約している作曲家や作詞家による楽曲と、UMGの楽曲カタログを合わせるとTikTokで使われる人気曲の2~3割が該当するとのことで、単純に考えると、以前に投稿された動画を見返したとき、多くて1/3ほどが音楽のない動画になっているかもしれません。
TikTokは2月29日に出した声明文で、関連する「楽曲を削除するよう、ユニバーサルミュージックグループの要求を実行しているところ」だとしつつ、「彼らの行動は、彼らが代表するソングライターやアーティストに影響を与えるだけでなく、Universalと契約していない多くのアーティストやソングライターにも影響を与える」ようになったと述べています。
これは、UMPG契約の作曲家や作詞家が関わるすべての楽曲が対象となるため。コラボレーションなどで著作権収益のスプリット設定がなされている楽曲ならUMGやUMPG以外のものであっても削除対象に含まれてしまうということです。たとえば、UMGのテイラー・スウィフトやアデル、ジャスティン・ビーバー、マライア・キャリー、エルトン・ジョンらが他の音楽会社のアーティストと共作やコラボレーションした楽曲はTikTokで流れなくなります。
BBCは、UMGとTikTokとの間の楽曲使用に関する契約は今週中に終了し、その時点ですべてのUMG関連の楽曲(約400万曲とされます)は動画から消えると伝えています。