PS5、プレイを自動録画して他の人のヒントする新機能「コミュニティーゲームヘルプ」発表。オプトイン形式で後日提供

ゲーム Sony
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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ソニーはPlayStation 5の新機能として、ユーザーのゲームプレイを自動的に録画し、他のユーザー向けのヒント動画として共有できる「コミュニティーゲームヘルプ」を後日提供すると発表しました。

もともとPS5では「ゲームヘルプ」が利用できます。これはユーザーがプレイ中に行き詰まったとき、攻略のコツやトロフィーの獲得方法、隠しアイテムのありかなどのヒントや動画を簡単に見られる機能です。

新たな「コミュニティーゲームヘルプ」は、このゲームヘルプの拡張要素となります。

具体的には、PS5の設定画面からユーザー自らの意思で参加するオプトイン方式です。設定はいつでも解除でき、解除した場合は、公開されたすべての映像がコミュニティーゲームヘルプから削除されます。

設定をオンにすると、対応ゲームで特定のアクティビティを完了した際に、PS5が自動的に映像をキャプチャ。この映像がモデレータにより審査され、承認された場合はゲームヘルプのヒントとして公開されます。

ユーザー提供のヒントには「コミュニティーゲームヘルプ」というラベルが付き、役に立ったかどうかも評価できます。

そして公開されると、ゲーム動画を提供したユーザーのPS5本体に通知が届きます。ビデオはソニー側のサーバにアップロードされた後、PS5本体からは削除されるため、本体ストレージを圧迫することはありません。

これらの流れをまとめると、次の通りです。

  • PS5の設定から[キャプチャーとブロードキャスト] > [キャプチャー] > [自動でキャプチャー] > [コミュニティーゲームヘルプ]で「参加する」を選択

  • 対応タイトルで特定のアクティビティが終わると自動的に動画を作成

  • 動画をソニー側のサーバにアップロード、PS5本体から削除

  • モデレータが審査、承認されればゲームヘルプに公開

  • ゲームヘルプ公開後に、PS5本体に通知が届く

また、サーバにアップロードされるのはゲームの映像のみ。ウェブカメラやマイク、パーティーチャットの音声は含まれず、モデレータやコミュニティ向けに共有されることはありません。

もっとも、ゲーム画面に表示されたオンラインIDやチャットのメッセージは、ゲームヘルプの映像に映り込むことがあるとの但し書きはあります。

公開された動画はPS5の設定から確認でき、いつでもユーザー自らが削除できます。

本機能は、まず一部の対応ゲームにおいて提供開始し、将来的にはできるだけ多くのゲームに拡大を目指すとのことです。

ゲームのアイテム探しやボス攻略といった動画は、YouTubeやTwitchといった動画配信サービスで多数公開されていますが、ソニーはPS5本体機能のゲームヘルプをユーザー作成コンテンツにも拡大することで、プレーヤーを他社サービスに送ることなく、攻略やヒント動画の参照もPS5だけでシームレスに体験できるようにする狙いです。

獲得者がごくわずかしかいない最高難度のトロフィーを獲得したり、難所中の難所を鮮やかにクリアすれば、他のゲーマーのお手本として多数参照される動画になるかもしれません。

これらの設定は「今後数ヶ月以内」に利用可能になる予定とされており、続報を待ちたいところです。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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