アップルの廉価版スマートフォンiPhone SEシリーズの第4世代、通称「iPhone SE 4」が準備中である可能性が高いと複数の識者やサプライチェーン情報筋が伝えてきましたが、今度はそのケースと称するものの情報が出てきました。
つい先日も、インドのメディアが「CADレンダリング画像」(予想CG画像)を公開したばかりです。
歴代iPhone SEの特徴だったTouch ID内蔵ホームボタンは廃止され、生体認証はFace IDへと変更。ノッチ(上部の切り欠き)入りの全画面デザインでUSB-Cポートあり。大まかにいえば「ほぼiPhone 14」といったところです。
そして今回、著名リーカーが「新型iPhone SE 4のケース」と称する画像を公開しています。
この写真をXに公開したMajin Bu氏は、最近アップル未発表製品の噂話やリーク情報を盛んに発信している人物です。
アップル純正iPhone用ケースに関しては信頼性が高く、iPadOS 16のステージマネージャ(複数のウィンドウを扱えるマルチタスク機能)をいち早く予想していましたが、新型iPhone本体に関しては未知数です。
さて新たな写真で「iPhone SE 4」と書かれたケースの前面にはノッチがあり、Face IDと自撮りカメラの視界を確保するためらしき穴が開いています。リーカー本人はケース画像と述べていますが、iPhone SE 4本体のダミーモデルも含んでいる格好です。
背面にはシングルカメラがあり、その横にはフラッシュとマイクと思しきものが配置。カメラのイメージセンサーは、前モデルiPhone SE(第3世代)より大型化しており、従来の1200万画素から4800万画素に強化するとの噂とも符合しています。
さらに側面のデザインも確認できますが、音量ボタンの上には単純に切り抜いた穴があり、従来型の消音スイッチを想定しているようです。
この部分にはiPhone 15 Proモデルと同じくアクションボタンが搭載されるとの噂もありましたが、もし本当であれば、単なる穴では押しにくくなるため、被せる形でボタンが設けられているはずです。アクションボタン採用説を唱えていたBu氏も「私が以前説明したものと異なるデザインになる可能性を示している」と述べています。
ガジェット通販でおなじみAlibaba.comにも、「iPhone SE 4」用と称するケースが多数販売中です。これらが独自の情報源に基づいているのか、これまでのリーク情報を信じて製造したのかは不明です。
iPhone SE 4のディスプレイに関しては、従来の液晶から有機ELに移行するとサプライチェーン筋からの情報もありました。グレードアップではありますが、「iPhone 13やiPhone 14の6.1インチ画面と同じ製造技術を使えるから」との理由を挙げていました。
この話には、ZDNet Koreaで「有機ELパネル供給契約をサムスン・ディスプレイが辞退し、中国BOEが一手に受注した」との続報もあります。
ザックリまとめると「アップルが提示したパネル価格が安すぎたため、サムスンは受注を断念。それでもBOEは引き受けた」といったところです。
iPhone SEシリーズは、必要にして十分な性能が、比較的安価に手に入ることが人気を集めてきました。アップルがコストカットを極限まで追求しているのであれば、その点では期待が持てるかもしれません。