「Android版 iMessage」で注目のBeeperを WordPress .comのAutomatticが買収

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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WordPress.comを運営するAutomattic社が、「Android版 iMessage」で注目を集めたメッセージングサービス Beeperを買収しました。同社は画像SNSのTumblrも傘下に収めており、今回の買収では1億2500万ドルを支払います。


Automatticは、Beeperの共同創業者エリック・ミギコフスキー氏を含めた27人も吸収。ミギコフスキー氏はAutomatticのメッセージング部門責任者となります。

Beeper Miniは以前、アップルが自社製品に提供するメッセージサービス iMessage のプロトコルを解析して、Androidユーザーが iPhoneユーザーにiMessageと同じ「青い吹き出し」テキストを送ることを可能にしていました。ほか、既読通知やタイピングインジケーター、エンドツーエンドの暗号化など、iMessageの機能が Androidでも使えることを売りにしていたことで知られています。

その後、アップルが「ユーザーを守るため」としてブロックして以降はイタチごっこが続き、Beeperは脱獄したiPhoneを使った方法を(脱獄iPhoneの販売・レンタル込みで)提供したものの、最終的に断念しています。

今回の買収について、ミギコフスキー氏はBloombergの取材に応じ、アップルとの戦いにも言及。「Beeperの認知度と注目度を高めるのに役立ち、この分野での味方が誰かを知る必要があることを実証しました」と述べています。

またAutomattic社については「大企業だが、ビッグテック企業とは違う」「インターネットをオープンソース化するための、オープンソース・インフラを構築する方法を知っています」とコメント。要はアップルのようにクローズドな企業とは違うと示唆しているようです。

一方アップルは、2024年内に自社のメッセージアプリを業界標準規格RCS対応にすると表明済み。

これによりAndroidとのやり取りでも既読通知やグループチャット機能、高画質の画像や動画の送受信など、以前Beeper Miniが目指したものがほとんど実現する見通しです。




《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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