マイクロソフトはWindows 11の画面キャプチャアプリ「Snipping Tool」の新機能として、QRコードの自動認識&スキャンおよび絵文字のサポートを提供開始しました。
いずれも先行テストプログラムWindows InsiderのCanaryチャンネルとDevチャンネルを通じて配布しています。
こうしたテスト機能が製品版に追加されるとは限りませんが、その多くは後に正式採用されています。
まず、スクリーンショットからQRコードを検出する機能を追加。「テキストアクションボタン」をクリック。すると画像内のテキストとともにQRコードがハイライトされ、その上にクリックできるリンクが表示されます。
最近ではスマートフォン向けに、QRコードを添えているサイトも珍しくありません。最近のiOSやAndroidスマホでは写真アプリ等から直接にURLを抽出できますが、同じことがWindows 11 PC単体で可能になった格好です。
この新機能の具体的な使いどころとしては、次のようなケースが考えられます。
PC上でスマホ向けサイトのスクリーンショットを撮り、QRコードから直接にリンク先のページを確認する
スマホのQRコードを含んだ複数のスクリーンショットを転送し、PCの広い画面でそれぞれのリンク先を比較
GoogleフォトやiCloud内に蓄えた街角の写真をPCで閲覧している際に、壁等に貼ってあるQRコードのリンク先を見てみる
もちろん、宛先不明なURLを踏むことには一定のリスクがあるため、事前に十分なセキュリティ対策は講じておく必要があります。
また、既存の「図形(Shapes)」ツールバーに「絵文字」オプションが追加。そこで絵文字を選ぶと、画像の中央にドロップされます。クリックして変更を確定する前に、絵文字を移動したりサイズを変更することもできます。
こちらの使い道としては、SNS投稿へのリアクションで本来のメニューにない「両目がハート」などを追加できることが挙げられています。これを送られた相手が嬉しいかどうかは、相手の性格や関係性しだいかもしれません。
最後に、「図形」ツールバーに塗りつぶしの不透明度と輪郭の色を変更する機能を追加しています。
ルーラーツールも再導入され、キーボードショートカット「CTRL + R」でオン・オフを切り替えられます。