衝撃のpovo2.0「ギガ活」一部終了。au PAY連動亡き後、どうすればお得に通信できるか(石野純也)

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石野純也

石野純也

ケータイライター/ジャーナリスト

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慶應義塾大学卒業後、新卒で出版社の宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で執筆、コメントなどを行う。ケータイ業界が主な取材テーマ。

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衝撃のpovo2.0「ギガ活」一部終了。au PAY連動亡き後、どうすればお得に通信できるか(石野純也)
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KDDI Digital Lifeがpovo2.0の「ギガ活」を一部終了することを発表し、これを活用しているユーザーに衝撃を与えました。

終了になるギガ活は、au PAY連動のもの。終了は6月30日。この日までの決済に対してプロモコードが届く仕組みで、最終日ギリギリにau PAYで決済をすれば、7月までは利用が可能になります。au PAYによるギガ活の対象店舗は複数ありましたが、全店舗で終了する形です。

ギガ活とは、街中の広告を見たり、au PAYによる決済をしたりすることでデータ容量に引き換えられるプロモコードがもらえる仕掛けのこと。povo2.0開始当初から実施されており、途中でNudgeカードの決済1万円ごとに1GBがもらえるギガ活なども追加されています。今回、終了してしまうのは、povo 2.0開始当初から続いてきたau PAY連動のものです。

(▲対象店舗でau PAYの決済額が一定以上の場合に、プロモコードがもらえるギガ活。povo2.0開始当初から提供されてきたサービスだった)

au PAY連動のギガ活は、対象店舗の入れ替えなどはあったものの、これまで3年弱、継続してきました。具体的には、例えばローソンで500円以上au PAYで支払うと300MB(3日間)、ドトールで500円以上支払うと300MB(3日間)といった具合で、決済額に応じて無料でデータ容量を使うことができます。中には、アート引越センターで2万円使うと20GB(30日)と、1カ月の通信料が丸々浮いてしまうようなギガ活もありました。

(▲対象店舗の幅が広く、全国チェーンも多かったため、プロモコードがもらいやすいと一部ユーザーからは好評だった)

導入の目的は、生活に寄り添った通信を提供すること。ローソンやドトールだと少々分かりづらいかもしれませんが、アート引越センターであれば、引っ越しが終わったあと、固定回線を引くまでの間の通信に使ってほしいといった思いが込められていました。

povo2.0は、こうしたサービスに溶け込む通信を標榜しており、今後はサービス側から回線を使えるようにするホワイトレーベル化も予定しています。

ユーザーにとっては、povo2.0の料金を下げ、おトクに使えるサービスとして好評でした。同ブランドは、基本料が無料。必要に応じてトッピングを購入するスタイルを取っています。このトッピングの代わりにギガ活でもらったプロモコードを使っていけば、楽天モバイルもビックリな無料通信が実現するというわけです。

(▲4月のpovo2.0の料金。ギガ活だけでまかなえたため、料金は1円もかかっていない)

実際に筆者もサブ回線としてpovo2.0を導入し、ギガ活をしまくって通信費をほぼほぼ無料で済ませていました。上記のように、ローソンで500円以上決済すれば300MBがもらえるのがポイント。

アイコスのスティックを1箱購入すれば500円を少しだけ超えるため、その都度プロモコードが付与されていました。

喫煙者にとって加熱式タバコのスティックは、ほぼ毎日購入するもの。結果として、300MBのプロモコードが届きまくる形になり、毎月10GB近く、プロモコードをもらえていました。

しかも、au PAYで決済したぶんにはPontaポイントも通常通りつきます。KDDIはなんて太っ腹なんだと感心していた次第です。

(▲加熱式タバコのスティック1箱が、ちょうどギガ活の基準を満たしていたため、喫煙者にはうれしい特典だった)

とは言え、こんなにおいしい話が未来永劫続くはずもなく、上記のようにau PAYの決済額に応じたギガ活は、その幕を下ろす形になりました。コンビニやコーヒーチェーン、牛丼屋、居酒屋など、全国チェーンも多かっただけに、筆者ほど極端ではないにしても、ギガ活頼りで通信費を節約していた人は多いかもしれません。ここまで対応店舗が広がっていたのに、何とも残念です。

一方で、povo2.0は、特定の商品やサービスをセットにした「+αトッピング」を徐々に増やしていました。これが、au PAYのギガ活終了の布石だったのかもしれません。

+αトッピングは時々で変わってしまいますが、現在はローソンの買い物券300円分と0.3GB(24時間がセットになったトッピングや、サーティワンのeGiftと0.3GB(24時間)がセットになったトッピングなどを用意しています。

(▲+αトッピングとは、特定の商品やサービスとデータ容量がセットになったトッピングのこと。画像のローソンのように、実質無料でデータ容量がついてくることも)

価格を見ればすぐに気づくかもしれませんが、例えばローソントッピングは300円で300円分の買い物券がもらえて、かつ0.3GBがついてきます。300円の使い先がローソンに限定されてしまうものの、実質的に0.3GBが無料になる言えるでしょう。サーティワンも同様で、これは実質的に形を変えたギガ活と言えるかもしれません。

au PAYのギガ活終了後は、こうした+αトッピングでお得に通信していくのがよさそうです。また、先に挙げたNudgeカードのほか、タウンWiFiの「WiFiポイント」をpovo2.0のデータ容量に変えるギガ活は継続しているため、こうしたサービスを使って容量を稼ぐ手もあります。

(▲au PAY方式のギガ活が終了するだけで、NudgeカードやタウンWiFiなどは継続する)

ただ、+αトッピングは残念ながらバリエーションが限定されています。本稿執筆時点ではローソン、サーティワン、スシローの3つが用意されているものの、いずれも期間は5月31日まで。6月1日以降はこれらを購入することができません。どのような+αトッピングが加わるのかも未知数で、ギガ活用に安心して使えない側面があります。

povo2.0は、3GB(30日間)トッピングが990円とリーズナブル。使い放題トッピングも、12回分をまとめて購入すれば1カ月あたりの単価は楽天モバイルよりも割安になります。無料での維持は難しくなりましたが、それでも維持費は割安。上記の+αトッピングと組み合わせることで、そのコストは抑えられます。

さすがに無料で使い続けるのは厳しくなりそうなため、今からこうした手段を検討しておく必要がありそうです。

《石野純也》

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ケータイライター/ジャーナリスト

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慶應義塾大学卒業後、新卒で出版社の宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で執筆、コメントなどを行う。ケータイ業界が主な取材テーマ。

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