iPhoneの機能「衛星経由の緊急SOS」が日本国内でも使えるようになりました。
携帯電話ネットワークやWi-Fiが圏外でも緊急通報サービスに救難メッセージを送れるほか、家族や友人に現在地を共有できるようになります。
「衛星経由の緊急SOS」が使えるのは、iOS 17.6以降にアップデートした iPhone 14 と iPhone 15の全モデル。
申し込みや手続きの必要はなく、本日から2年間、または対応 iPhoneを今後新たにアクティベーションした時点から2年間は無料で利用できます。
■「衛星経由の緊急SOS」の仕組み・使い方
「衛星経由の緊急SOS」は、携帯電話ネットワークの基地局ではなく、地球を周回する人工衛星と直接接続してメッセージを送る仕組み。
接続する人工衛星は高速に動いているため、またiPhoneの小さなアンテナで送信するためには、空が開けた場所で、画面の指示に従って端末を衛星の方向に向ける必要があります。
短時間とわずかなデータ帯域で通報するため、音声通話ではなく緊急メッセージで送受信する仕組みです。
緊急メッセージで送信するのは、現在の状況など用意された質問への回答と、位置情報やバッテリー残量、有効にしている場合はメディカルIDなどiPhoneのシステム側情報。
■緊急通報せず位置情報の共有も
緊急通報をする状況ではなくても、携帯電話ネットワークの圏外で通信ができない場合、iPhone 「探す」アプリから、衛星経由で位置情報を家族や友人と共有することもできます。
「探す」アプリでは右下の自分タブを開いて、上にスワイプして表示される「衛星経由の位置情報」から送信できます。
「衛星経由の緊急SOS」「衛星経由の位置情報」が使えるのは、iPhone 14 および iPhone 15の全モデル。iOS 17.6以降。通信会社との契約などは必要ありません。