AI作曲のSunoがネガティブプロンプト「Exclude Styles」投入「この楽器や歌声いらない」ができて超便利(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

特集

Suno AIに続々新機能が導入されて、8月31日に解説書籍を出したばかりなのに困惑しています。


Suno AIではじめる音楽生成AI入門
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歌詞フィールドのボタン名変更、Coversによるメロディーラインを維持したままのアレンジ・歌詞変更に続いてSunoが投入してきた新機能は、ネガティブプロンプト「Exclude Styles」です。

▲Suno AIの新機能「Exclude Styles」

■歌詞を生成するボタンの名前が変更に

その解説をする前に、ボタン名の変更について説明をしておきましょう。

「Suno AIの書籍を買ったんだけど、歌詞を変更したり、一から作るためのボタンが見つかりません」という声を、昨日、読者の方から聞きました。

それもそのはず、このボタン名が書籍発売後に変更されてしまったのです。

SunoをCustomモードにすると、歌詞を入力できるようになります。何も入力していない状態からSunoに考えてもらうには、「Make Random Lyrics」というボタンを押しますよと書籍には書いたのですが、それが何の告知もなしに「Surprise Me」に変わっています。俺を驚かせろ? 驚いたのは俺だわ!

驚きついでに、歌詞を入れてみましょう。「風の音にぞ 驚かレヌール城」と入力します。何か文字列を入れると、それを手掛かりに歌詞を作成してくれる「Generate」というボタンを押します。そういうふうに書籍で解説しました。

しかし、このボタンも変わっています。「Write About: 風の音にぞ驚かレヌール城」。

まあ、Generateより分かりやすくはありますよね。このテーマに沿って歌詞を書け、というわけです。

では出来上がった歌詞をもとに曲を作ってみます。歌詞以外に必要なのはStyle of Music。ここに適当な楽器名や音楽用語を入れていきます。

今回は、「baroque, classical, orchestra, slow, ballad, female vocalist, sentimental, ghostly,」と入れました。

こんな曲ができました。

■音楽スタイルを指定したのに余計な要素が入っている。そんなときは「Exclude Styles」

歌詞の読みがところどころ間違っています。それを修正するのと、これは女性ボーカルを指定したのに、男性ボーカルが入って、さらにデュエットになっています。たしかに男性ボーカルを入れるなとは言ってないけどねえ。

こうならないよう、Stable Diffusionなどで使っているネガティブプロンプトが使えるようになりました。

Style of Musicの右に新設された「Exclude Styles」のスイッチを押します。すると、その下に新しいフィールドが表示されます。

ここに、除外したい音楽スタイルのキーワードを入れていきます。今回は、男性ボーカルとデュエット。

▲除外したい音楽スタイルを、最大120文字まで入力できる

最大で120文字まで入力できます。Style of Musicが120文字なので、フルで使えば240文字と、従来の2倍使えることに。これは活用したいですね。

全体表示で見ると、ネガティブプロンプトのキーワードの前に「-」が付けられていることがわかります。

完成品はこちら。目指す音楽に到達しやすくなりました。合計240文字で音楽スタイルを表現できるのはかなり便利です。

現在はアーリーアクセスのベータ版で、有料サブスクリプションユーザーのみが使えます。

あ、Suno AI書籍の冒頭部分を読み上げて、実演もしている動画がありますので、よろしかったらどうぞ。

Coversについても動画で解説しています。

《松尾公也》

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松尾公也

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