2024年も様々なスマートフォンが登場しました。スマホ沼的に気になったモデルを毎月振り返ります。今回は2024年5月編。
各メーカーのスマートフォンのフラッグシップモデルは、それぞれが最強を謳うカメラを搭載しています。しかし、それらの中でも群を抜いた存在と言えるのが5月に登場したvivoの「X100 Ultra」でした。
vivoは2023年11月にフラッグシップ「X100 Pro」「X100」を発表。それから約半年後にUltraの名前を付けたより高性能なモデルを投入したのです。チップセットはSnapdragon 8 Gen 3で、カメラは5000万画素広角、2億画素3.7倍望遠、5000万画素超広角。X100 Proは望遠が5000万画素4.3倍で、X100 Proの超高倍率望遠も十分使える性能でした。X100 Ultraの望遠は、100倍が当たり前に普通に使えるレベルまで進化したのです。
また、ステージモードはコンサートなど暗い会場での望遠動画撮影も苦としません。日本と異なり、海外は音楽コンサート会場などで撮影が許可されており、vivoはその辺りを狙ってカメラ性能を高めてきたのです。また、SmallRigから登場したグリップキットもX100 Ultraをよりカメラ風にしてくれる、物欲の刺激するアクセサリでした。
OPPOはReno12シリーズを中国で発売。RenoはOPPOの中核モデルですが、どうも方向性に悩みが見られます。Reno10やReno11でカメラ周りのデザインを楕円にまとめたもののパッとせず、Reno12では3つのカメラを縦に並べるオーソドックスなものになりました。
東南アジアではタレントを使ったインフルエンサーマーケティングでイメージアップを図っていますが、端末そのものの魅力が性能なのか、デザインなのか、よくわからない感じになってしまっています。OPPOの「顔」のFindシリーズは中国以外の国ではしばらく販売が無く、グローバルでのOPPOの存在感がやや心配になってしまうところ。
さて、はるか昔に中国スマートフォンの代表ともいえるメーカーだったMeizuからもスマートフォンが登場しました。Meizu 21です。
Meizuは2022年に中国自動車メーカーのGeelyに買収されました。自動車メーカーがスマートフォンメーカーを買収する理由は自動車のスマート化への対応のため。MeizuのAndroidベースのOS「FlymeOS」は、車載インフォテイメント用の「Flame Auto」に進化し、Geelyとボルボ合弁の中国自動車メーカーLink & Coが採用しています。
Meizuは2月に「今後はスマホは作らない、AIデバイスに注力する」とアナウンスを行ったのですが、引き続きスマートフォンを展開中。ただのスマートフォンではなく「AIスマートフォン」と呼んでいますが、まだしばらくは同社からのスマートフォンは出てくるようです。
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