巨大画面のフリップフォンやHTCスマホが登場 - 2024年振り返り6月編(スマホ沼)

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山根康宏

山根康宏

香港在住携帯研究家

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スマホとSIMを求めて世界を取材中。メディアへ執筆多数。海外・中国通信関連の記事や講演承ります。noteや動画配信もやってます。

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2024年も様々なスマートフォンが登場しました。スマホ沼的に気になったモデルを毎月振り返ります。今回は2024年6月編。

HONORがついに縦折り式のフリップ型スマートフォン「Magic V Flip」を発売しました。最大の特徴は4インチの大型アウトディスプレイの搭載なのですが、それ以上に注目を集めたのはその売り方。完全に女性を意識した、美しいスマートフォンとして登場したのです。

ファッションブランド、ジミーチュウとのコラボモデルも登場。

アウトディスプレイは4インチ。それまで最大サイズだったモトローラ「razr 40 Ultra」の3.6インチを超えました。

アウトディスプレイは、カメラなどは全画面表示。動画系アプリはカメラ部分の上の余白画面+縦長画面、というセパレート表示。閉じたまま縦画面で使えるというUIが特徴的です。

このMagic V Flip登場の直後、モトローラからは「razr 50 Ultra」「razr 50」が登場。razr 50 Ultraはアウトディスプレイが4インチであり、Magic V Flipに追いつきました。

フリップフォンのアウトディスプレイの大型化は、折りたたんだコンパクトな状態でもアプリを使えることから、新たなユースケースを生み出すことができます。今後スマートフォンのAI機能が進化すれば、フリップフォンこそ使いやすいAIスマートフォンの形状になるかもしれません。

さて6月はあのメーカーからも新製品が登場。HTCの「U24 Pro」です。

HTCは1年前に「U23」「U23 Pro」を発売。それから1年ぶりの新機種はProモデルのみ。Snapdragon 7 Gen 3搭載のミドルハイレンジモデルで、カメラは広角5000万画素、2倍望遠5000万画素、超広角800万画素、フロント5000万画素とがんばった構成。本体カラーはブルーとホワイト。価格はメモリ12GB+ストレージ256GBで1万8990台湾ドル(約8万9000円)。ちょっと高すぎるかなという印象です。その後レビューなどもあまり見ないので、売れ行きはどうだったんでしょうか?

老舗メーカーが厳しい状況の中、新興国を中心に快調なTECNOはデザインモデルとなる「TECNO CAMON 30 Series LOEWE. Design Edition」を発表しました。

背面素材はコーヒー豆の搾りかす、ドイツのデザイン家電ブランドLOEWE.とコラボして美しいグラデーションに仕上げています。TECNOは安い端末を売りまくるようなメーカーではなく、先進国にも機能以外の面で勝負できる製品を作り上げる技術を持っているのです。

※今回の記事をより理解するための補足情報や追加写真を、テクノエッジが運営する有料会員コミュニティ「スマホ沼」(Discord)に投稿しています。

また、12月19日(木)夜『最新スマホにも触れる! スマホ"裏"アワード2024勝手に授賞式』と題したイベントを六本木で開催します(開場18時45分~)。

イベント参加は栄久のエッジ アルファ会員の方は無料、一般の方は有料となっています。

テクノエッジ アルファ会員は現在、値引きキャンペーン中です(月額5500円→3300円、年額5万5000円→3万3000円)。Discordにも入れますので、ぜひ、この機会にご検討ください。

《山根康宏》

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