香港在住の携帯研究家、山根康宏(ハカセ)です。2024年の月ごとに振り返る短期連載をまとめましたので、一気に振り返りたい方は、ぜひ。個々の詳細は、リンク先でどうぞ。こうして振り返ると、今年のスマホ業界は例年以上にエキサイティングだったとつくづく感じます。
1月 - ポルシェデザインの折りたたみにウットリ
ポルシェデザインとのコラボが実現した「Magic V2 RSR Porsche Design」は、スマートフォンという枠を超えたアート作品のような仕上がりでした。デザインの美しさに加えて、折りたたみ式という機能性を保持しつつ、まさに洗練された製品が登場したことに感動しました。また、サムスンの「Galaxy S24」シリーズでは、AI技術が実用的に進化し、スマートフォンの可能性が一層広がる予感がしました。進化し続ける技術に圧倒された月でした。
2月 - シャオミのカメラフォンとnubiaに驚く
シャオミの「Xiaomi 14 Ultra」が登場したMWCで、可変絞りを搭載したカメラが話題を呼びました。プロフェッショナルなカメラの性能を、これほど手軽にスマートフォンで体験できるとは思ってもいませんでした。また、nubiaの「Flip」は、その低価格にも関わらず、折りたたみスマートフォンとして十分な完成度を誇り、この市場がますます広がることを予感させてくれる1台でした。新しい技術が確実に日常の一部として溶け込んでいくと感じました。
3月 - 女子スマホが進化してインドにも進出
vivoから登場した新しい女子向けスマートフォン、そしてシャオミの「Civi 4 Pro」には驚きました。特に、セルフィー機能がこれほど進化し、女性ユーザーをターゲットにした製品がここまで洗練されているとは、スマートフォンが個々のニーズにますます応える存在となったことを実感させられました。インド市場にも進出し、これからのスマートフォン市場がますます多様化していく予感がしました。
4月 - PからPuraへ ファーウェイ最強カメラスマホ爆誕
ファーウェイが発表した「Pura 70」シリーズは、そのカメラ性能に圧倒されました。特に可変絞りを搭載したカメラが、まるでプロのカメラを持ち歩いているかのような感覚を与えてくれました。また、ZTEの「AXON 60 Ultra」は、政府や官公庁向けという特化型で、これまでにはないニッチな市場をターゲットにした製品であり、技術と市場が複雑に絡み合う面白さを感じました。
5月 - 100倍望遠も普通に使えるvivoカメラスマホ登場
vivoの「X100 Ultra」が登場し、その100倍望遠機能に驚きました。これほど遠くの被写体をクリアに捉えられることに、技術の進化を感じました。OPPOのReno12シリーズやMeizuのAIスマートフォンも注目すべき製品で、今後のスマートフォンにおけるカメラやAIの進化がどれほど影響を与えるか、楽しみでなりませんでした。
6月 - 巨大画面のフリップフォンやHTCスマホが登場
HONORの「Magic V Flip」は、4インチの大型アウトディスプレイを搭載し、これまでのフリップフォンを超える使いやすさとデザインを実現しました。フリップフォンが日常的に使えるデバイスとして進化していると感じ、今後さらに普及していくことを予感させる一台でした。モトローラも新たなフリップフォンを登場させ、競争が加速する中で、どれを選ぶべきか迷うほどの選択肢が出てきました。
7月 - 折りたたみバトルが激化! 世界最薄登場
折りたたみスマートフォンのバトルが激化し、サムスンの「Galaxy Z Fold6」が史上最薄のモデルとして登場したことに驚きました。HONORの「Magic V3」やシャオミの「MIX Fold 4」が追随し、折りたたみスマホの未来がさらに加速する瞬間を感じました。これからはさらに薄型化や実用性が追求され、折りたたみの進化にますます目が離せなくなります。
8月 - Pixelよりアツいスマホが出まくってウハウハ
Pixel 9シリーズが登場し、注目を集めましたが、私が特に惹かれたのはファーウェイの「nova Flip」でした。小型でありながら高性能で、フリップフォン市場の新しいスタンダードを予感させる1台でした。Pixelも魅力的ではありましたが、このnova Flipの進化には驚きを隠せませんでした。これからフリップフォンはますます多くの選択肢を提供してくれるでしょう。
9月 - 世界初の3つ折りスマートフォンに感動
ファーウェイの「Mate XT Ultimate Design」は、3つ折りスマートフォンとして登場し、その革新性には圧倒されました。これまでの折りたたみスマートフォンの概念を覆し、3つ折りという新しい形状が登場したことで、未来のスマートフォン像がますます明確になったように感じました。
10月 - Snapdragon 8 Elite搭載スマホが大量
Snapdragon 8 Elite搭載のスマートフォンが続々と登場し、その圧倒的な性能に驚かされました。HONORの「Magic7」シリーズやシャオミの「Xiaomi 15」シリーズは、そのカメラ性能とAI機能の進化が際立っており、どれも一歩進んだ技術を感じさせました。これらの新機種が市場に登場し、選択肢が豊富になることで、ユーザーはさらに多くの選択肢から自分に合ったデバイスを選べるようになり、スマートフォンの進化が加速していくのを実感しました。
11月 - スマホのカメラ“可変絞り”が当たり前に
ファーウェイの「Mate 70」シリーズが登場し、可変絞りがスマートフォンのカメラに標準装備されつつあることに驚きました。これまでのスマートフォンのカメラ技術がここまで進化したことに衝撃を受け、これからの撮影体験がさらに豊かになると確信しました。REDMAGICやnubiaが新しいモデルを日本市場に投入し、カメラ技術の進化が止まることを知らないと感じました。
12月 - 曲がるスマホへの興奮から環境への配慮まで
モトローラのフリップフォンが環境に優しい素材を使用して登場したことに感動しました。パッケージのコンパクト化や生分解性素材の使用が、これからのスマートフォン業界に新しい基準を提示していると感じました。さらに、HONORの「Magic7 RSR Porsche Design」は、そのデザインと性能のバランスが絶妙で、まさに技術と美の融合を感じさせる1台でした。テクノロジーとサステナビリティが共存する時代が来たことを実感した2024年の締めくくりでした。
2024年も多くのスマートフォンに触れ、凄まじい進化を実感する1年でした。来年も引き続き世界中を飛び回り、スマホ沼ならではの情報をお届けできることを楽しみにしています。
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