CES 2025でQWERTYキーボードを搭載したモバイルデバイスを発見しました。BlackBerryの再来? いえ、こちらはLinuxで動くハンドヘルドコンピュータ。インドのスタートアップ、Mecha Systems社が開発した「Mecha Comet」と言います。
Wi-FiとBluetoothは搭載しますが、セルラー通信モデムは非搭載。学生の教育を目的としたデバイスで、Kickstarterで159ドル~。本体の厚みはありますが、スマートフォンではありませんからね。この厚みを生かし、有線LAN端子も備えています。
ディスプレイは3.4インチ、解像度は480×480ドットのタッチパネル。画面下にキーボードというスタイルはBlackBerryを思い出します。こんなデバイスでプログラミングの勉強ができるなんて、うらやましいですね。OSはLinuxをベースにした「Mechanix OS」を採用しています。オープンソースなのでカスタマイズも自由自在。ほか、バッテリー 3000mAh、メモリ4GB、ストレージ32GBという構成です。
まだ試作段階であり、一部のパーツは3Dプリンタで仕上げられていました。背面カバーは取り外し式で、バッテリーにアクセスできるほか、拡張用のPCIe2.0 / M.2 2230スロットがあります。
Mechanix OSのUIはスマートフォンに近く、タッチパネル操作も使いやすくなっています。現状では、ブラウザやカメラアプリなどが入っていました。
キーボードは3Dプリンティングしたモックアップで、展示機での文字入力は行えませんでした。
カメラは500万画素。カメラモジュールも交換できるといいですが、詳細は不明です。
本体を横から見た写真で気付いた方もいるかもしれませんが、キーパッド部分はマグネットと20×2列のピンで接続します。入出力仕様も公開されるので、ハードウェアのカスタマイズも可能というわけです。
例えば、こちらはゲームパッド。Mecha Cometをゲーム専用機にできます。
赤いパッドは40ピンを備えたGPIOパネルで、Raspberry piの拡張コネクタと同じです。ここに様々な機器を装着可能です。4Gモジュールを開発すれば、スマートフォンのように単体で通信できるモバイルデバイスと化します。
Mecha Cometは近日中にKickstarterに登場予定。プログラミングできるモバイルデバイスであるだけではなく、キーボードを使ったテキスト入力マシンとして贅沢に使うというのもいいかもしれませんね。
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