携帯研究家の山根康宏です。私は今、デザインの祭典と言われるミラノデザインウィークの取材でイタリア・ミラノに来ています。

ミラノをベースとするTucano(トゥカーノ)というPCバッグメーカーを訪れ、製品を見せてもらいました。ちなみにTucanoとは南米の大きなくちばしをもつ鳥「オオハシ」の意味で、同社のロゴもそのくちばしをモチーフにしています。

Tucanoのバッグはさすがイタリアンデザインと言える、ちょっとおしゃれな色とデザインを採用。もちろん、機能性にも優れています。なお、上部を折りたたむ形状のバッグは、私が見たところ今年の流行りのようで、ミラノの前に訪れたドイツのハノーバーでもよく見かけました。

個人的に気に入ったのはビビッドな色合いのこちら。大胆な色ですが、原色そのものではないため毎日使っても飽きることはなさそう。バックパックだけではなく、このような小型のキャリーケースタイプもあります。ヨーロッパはLCCの利用も多く、機内持ち込みできる小型のスーツケースタイプのバッグの需要が高いのです。

「外観」「使い勝手」「製品のバリエーション」に優れているのが同社の特徴。ほぼ毎月、新製品を出しており、製品数は100は優に超え、さまざまなデザインがあります。こちらは植物や野菜をモチーフにしたノートPC用インナーケースですが、日本にはないテイストですよね。

PCやタブレット向けの製品だけではなく、ライフスタイル用途のバッグもラインナップされています。これらもデザインだけではなく使いやすさに特徴があります。PCバッグを手掛けているメーカーならではの仕上げですね。

ほかにタブレット向けアクセサリも展開。とてもすべては紹介しきれません。

Tucanoの製品はヨーロッパ市場がメインターゲットで、アジアではごく一部の国で取り扱いがあります。日本でも以前、いくつかの製品が売られていたことがあるらしいのですが、現在は見かけません。ぜひ、また販売してほしいですね。
