Googleが軽量OS 「ChromeOS Flex」の安定版をリリースしました。無料でダウンロードし、古くなったPCにインストールして使えます。
ChromeOS Flexは学校や企業における、通常ならリプレース対象になるような古いPCで快適に使えるよう設計された軽量OS。
Windows機だけでなく一部の古いMacでも動作します。Googleは2月にこのOSの早期アクセスプログラムを開始し、参加者から得られた情報を活用して600以上のバグを解決したとのこと。
記事執筆時点で、対応が正式に認定されている機種は295機種とGoogleはブログ投稿で述べています。
しかし認定モデルのリストを掲載しているページで数えてみると、アップルのiMacやMacBookシリーズを含めておよそ400機種にチェックマークと”Certified”の文字が付与されています。
なお、Googleは「Chrome OS Flex は、過去 10 年以上にわたって製造されたほとんどの Windows、Mac、Linux デバイスでご利用いただけます」としており、認定されていないデバイスへのインストールのしかたを記したページも公開しています。
認定機種の数は今後も増えていくはずですが、認定は期間が設定されており、その期日を過ぎたデバイスは認定モデルリストから外されるとのこと。
インストールはUSBドライブに入れたインストーラーから実行できます。必要なスペックはIntel または AMD x86 の 64 ビット互換デバイス、4GB RAM、16GB以上のストレージ、USBドライブからの起動がサポートされていることなど。
マイクロソフトがWindows 11の導入に厳しいハードウェア要件を設けた結果、まだまだ十分な処理能力があるのに最新OSへの道を絶たれたPCは学校や企業にも数多くあるはずです。もちろん使用しているWindowsのサポートが切れるまではそのまま使い続けることができますが、それ以降もハードウェアを使い続けたい場合は、ChromeOS Flexを検討する余地もありそうです。
一方、現在のOSにネイティブな機能や、そのOSでしか動作しないソフトウェアが必須な職場環境では、移行は難しいと考えられます。新しいOSにすればその扱い方のユーザーへの教育といった手間も増えるため、IT担当者は事前に十分な検討と準備が必要になりそうです。
Source:Google
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