折りたたみスマホ Galaxy Z Fold4発表。カメラとプロセッサ強化、Android 12L初搭載でマルチタスク最適化

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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8月10日のイベントUnpacked 2022で、サムスンがフォルダブル / 折り畳み画面スマホの新製品 Galaxy Z Fold4 / Galaxy Z Flip4を発表しました。

Galaxy Z Fold4 は開けば対角7.6インチQXGA+の大画面に、畳めば6.2インチ HD+の細いカバー画面で使えるフォルダブルスマホ。四代目となるFold4はカメラとプロセッサの強化、および本体のわずかな薄型軽量化が主な改良点です。

先代Z Fold3 のメインカメラは二倍ズーム望遠・広角・超広角のトリプル構成でしたが、センサ画素数はいずれも12Mピクセルで、カメラに注力したGalaxy Sシリーズの上位モデルと比較すれば物足りない性能でした。

Z Fold4 では三倍ズーム10MP F2.4望遠、50MP F1.8広角、12MP F2.2超広角の組み合わせに強化。大型センサを載せたカメラ特化スマホにはまだ及ばないものの、ピクセルサイズ拡大や23%明るくなったセンサなど、先代Z Fold3よりも大きく進歩しました。

開いたメイン画面右上のアンダーディスプレイカメラは、画面表示によってはまるで隠れていない状態でしたが、Z Fold4ではレンズと重なった部分のピクセル配置を変更し微妙に目立ちにくくなっています。

ディスプレイは開いたメインが7.6インチ2176 x 1812 (21.6:18) Dynamic AMOLED 2X Infinity Flex Display 120Hzアダプティブリフレッシュレート。閉じたカバー画面が6.2インチ2316 x 904 (23.1:9) Dynamic AMOLED 2X Display。対角のサイズ表記は先代と変わりませんが、微妙にベゼルが狭く、ディスプレイの占有率が高くなりました。

プロセッサはフラッグシップに相応しい Snapdragon 8+ Gen1。RAMは変わらず12GB。ストレージオプションに1TBが加わったのは更新点です。

本体デザインとしては、ヒンジ部分および畳んだ状態の厚みがごくわずかに薄くなり(16mmから15.8mm!)、本体重量はZ Fold3の271gから263gとわずかに軽くなりました。特徴的な細長いカバー画面は左右のベゼルが細くなり、表示領域の幅が広くなっています。

SIMはNano SIM x2 / eSIM x1。ですが、販売地域とキャリアによっては塞いでくるかもしれません。

米国での本体カラバリはグレイグリーン、ファントムブラック、ベージュ、およびSamsung.com限定のバーガンディ。

フレキシブルなメイン画面は、素材と構造の改良によりZ Fold3比で45%強くなったとしています。カバー画面と背面のガラスは、史上最高強度をうたうゴリラガラスVictus+。IPX8の防水は先代と変わりません。

Z Fold3 に続き専用のS Pen Fold Edtion(別売)に対応しますが、本体に収納したりクリップする機能には非対応。ペンを収納できるカバーは用意します。

OSは Google がフォルダブルを含む大画面端末のために開発した Android 12Lを初めて出荷時搭載。

海外価格は1799ドルから。Foldシリーズは代を重ねるごとに改良が進み価格も下がっていましたが、Z Fold4は先代と比較して下げ止まりです。

ハードウェア部分の「より薄く・より軽く」は何としても絞り出したような僅差ですが、この世代はAndroid OS自体やサムスン側のOne UI、そしてGoogle・Microsoftといったパートナーとの協力を通じて、大画面やアスペクト比の変わる画面に最適化したマルチタスクなど、アプリ側の使い勝手を成熟させるフェイズのようです。

《Ittousai》
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