9月14日朝の State of Play 配信で、ソニーが新しいロイヤリティプログラム『PlayStation Stars』の新情報を発表しました。今月後半から、日本を含むアジア各国でサービスを開始します。
『PlayStation Stars』はプレイステーションファン向けのロイヤリティプログラム。製品の購入やプレイ実績、特定のアクティビティに対してポイントや収集用のコレクティブルが貰える仕組みで、当初はスマートフォンのPS Appを通じて利用します。参加は無料。
プレイステーションの「トロフィー」はゲーム内の実績に応じて解除するものですが、PlayStation Starsはそれとはまた別に、特定の商品を購入する、特定の日に特定のゲームで遊ぶといった行動に対してポイントやリワードがつきます。
ロイヤリティプログラムとしては、任天堂でいうマイニンテンドーのプラチナポイント、マイクロソフトでいうMicrosoftリワーズのようなもの。
マイニンテンドーではお知らせメールを受け取るに設定する、ストアを訪れる、スマホゲーム内で連続ログインや特定ミッション達成など特定の行動をすることでポイントが獲得できますが、PlayStation Starsも同様に、ファンに楽しみとモチベーションを与えつつ、特定の行動に誘導してロイヤリティを高める仕組みです。
State of Playで公開されたのは、PlayStation Starsプログラムを通じて入手できる『コレクティブル』の例。プレイステーションを代表するキャラクターのトロとクロ、サルゲッチュの船頭ザルディなどゲームのキャラクターや、PS3、ポケットステーションなど歴代のPSハードウェアがポリゴンの「デジタルアイテム」になっています。
さらに、ソニーが1980年代に発売した簡易演奏機能つきラジカセ『コードマシーン』など、プレイステーション以前からのソニーの歴史が題材になったアイテムも。
スターフォックス味を感じさせるこちらのキャラクターは、米国で初代プレイステーションの発売前マーケティングに一時期のみ採用されていた『ポリゴンマン』。
米国ソニーのマーケティング担当部署は当時、PlayStationという言葉は米国のゲーマー層にウケが悪い、プレイステーションでは売れないのでPSXでゆくべきと強く主張していた話がありますが、ポリゴンマンはそうした時期に、「PlayStation」のロゴやブランドを避けた米国向けマーケティングキャンペーンのために作られたキャラクター。
「プレイステーションの父」こと久夛良木健氏が米国を訪れた際に目撃して激怒し、差し替えを命じたため一瞬しか使われず、ある種の黒歴史となっていました。
しかし近年では敢えてソニーみずからネタにすることもあり、PSキャラクター勢ぞろいの「プレイステーション オールスター・バトルロイヤル」ではスマブラで言うマスターハンド的なボスキャラとして使われたりもしています。
(SCEの要職を歴任したフィル・ハリソンによれば、久夛良木氏が激怒したのはポリゴンマンがフラットシェーディングでデザインされていたため。キャラクター以前に、より高度なグーローシェーディングなどPlayStationのグラフィック性能を表現できていないことが逆鱗に触れたようです。)
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